「友人がヒグマに襲われた」登山道脇の茂みに引きずり込まれ…20代男性が安否不明 専門家「知床のクマは人を怖がらない。人慣れ状態が加速」北海道・羅臼岳
2025年08月14日(木) 17時39分 更新
14日、知床半島の羅臼岳(標高1661m)で、登山中の20代の男性がクマに襲われました。襲われた男性の安否はわかっていません。
片山侑樹記者
「かなり崖の際どい所に登山客がいて…いま救助を行うところです」
険しい崖の上からヘリに救助される登山者たち…
男性がクマに襲われたのは世界遺産・知床半島にある標高1661メートルの羅臼岳です。
14日午前11時すぎ、羅臼岳の斜里町側で、登山客の男性から「友人がヒグマに襲われた」と警察に通報がありました。
警察によりますと、襲われた20代の男性は通報した友人と2人で登山中にクマと遭遇し、登山道のわきに引きずり込まれたということです。
襲われた男性とは連絡が取れず、安否はわかっていません。
通報した友人は他の登山者らと避難したあと、警察のヘリコプターで救助されて無事だということです。
羅臼岳の登山道では7月以降、登山者に近づくヒグマが度々、目撃されていました。
こうした状況について知床のヒグマに詳しい専門家は…
鳥獣対策コンサルタント 石名坂豪さん
「良くも悪くも、知床のクマは人を怖がらない。いわゆる人慣れ状態が加速している。とうとう(人身事故)が起きてしまった」
男性が襲われた場所は標高約550メートル付近とみられ、警察のヘリが上空から捜索しているほか、警察とハンターあわせて15人が地上から救助に向かう方針です。