詐欺に遭っていることを指摘したのは…別の詐欺グループか?北海道の男性、ニセ警察官からの電話で390万円の詐欺被害に気付く
2025年07月20日(日) 10時31分 更新

ことし7月、北海道上川地方に住む50代の男性が、警察官や検察官を名乗る男女から390万円をだまし取られました。
男性が詐欺に気づいたきっかけは、警察官を名乗る別の男からの詐欺電話でした。
警察によりますと、7月10日、上川地方に住む50代の男性のスマートフォンに、福岡県警警察本部捜査第二課のタカノを名乗る男から電話があり「あなたの携帯電話が犯罪に使われているので捜査しなければならない」などと言われました。
さらに、電話口には福岡地方検察官のカミヤアヤコを名乗る女が出て「あなたには守秘義務がある」などと言われ、男性はSNSに誘導されました。
その後、男性はSNSのテレビ電話やメッセージで「犯罪収益移転調査のため、裁判所が指定した口座に預金を振り込まなければならない」などと言われたため、15日、金融機関のATMから指定された口座に2回にわたり、計390万円を振り込みました。
警察によりますと、テレビ電話の際、相手の画面は真っ黒で、容疑者らの顔は写っていなかったということです。
振り込んだ日から4日後、男性のもとに、今度は本州の警察官を名乗る別の男から「羽田空港でキャッシュカードを落としていませんか」と電話がありました。
男性が心当たりがないことを伝えたうえで、自らが福岡県警の捜査対象になっていることを話すと、男からそれが詐欺であることを指摘されたため、男性は警察に相談、被害が発覚しました。
警察は、特殊詐欺事件として捜査するとともに、不審な現金の要求には簡単に応じず、詐欺を疑い、警察相談専用電話「#9110」に連絡するよう呼びかけています。