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「ボートレースの費用に充てた」中学校勤務の20代男性事務職員が給食費など約300万円着服 北海道旭川市

2025年05月01日(木) 19時13分 更新

20代の男性事務職員の着服を発表した旭川市教育委員会
20代の男性事務職員の着服を発表した旭川市教育委員会

北海道旭川市教育委員会は1日、市内の中学校に勤務する20代の男性事務職員が給食費や部活動費など約300万円着服していたと発表しました。

旭川市教育委員会によりますと、20代の男性事務職員は2024年6月から2025年3月までの間、保護者から集めたPTA会費や給食費などを管理する銀行口座から17回に渡って出金して着服。

さらに、2023年11月から12月にかけて、保護者から現金で徴収した部活動遠征費なども着服していました。

着服した合計金額は、286万9659円に上るということです。

今年3月、部活動を担当していた教員が部活動費を引き出そうとしたところ、残高が足りないことに気付き、教頭に相談。

教頭は通帳を管理していた男性職員から話を聞こうとしたものの、有給休暇中で連絡がつきませんでした。

教頭はその後、男性職員の家族に連絡。この2日後に、男性職員は学校に来て、着服したことを認めたということです。

当時、男性職員は通帳の管理を担当していましたが、出金するための印鑑は教頭が鍵をかけて引き出しに保管していました。

男性職員は鍵の保管場所を盗み見て、校舎に職員がいない夜に、払い戻し用紙に印鑑を押して現金を引き出し、着服したということです。

また、部活動遠征費については、集金した現金を男性職員が管理していて、業者などに支払わないまま着服していました。

男性職員は、2023年からボートレースでの借金があり、着服した金は「ボートレースの費用に充てた」と話しています。

男性職員は、着服した金を全額返済していることから、市教委は刑事告訴しない方針です。

男性職員は道の職員のため、市教委は北海道教育委員会に懲戒処分を求めるとともに、再発防止に努めるとしています。

北海道ニュース24