【日本ハム】オリックスとの首位攻防3連戦を勝ち越す 連続リリーフ登板880試合“日本記録”を塗り替えた宮西尚生投手「楽しむことを起点に、しっかり目の前の試合を戦う」
2025年05月15日(木) 20時37分 更新

■日本ハム7‐0オリックス(5月15日・エスコンF)
オリックスとの首位攻防3連戦を1勝1敗で迎えた第3戦。日本ハムは2023年のドラフト1位、細野春希が今シーズン初登板。
細野は6回を投げて、オリックス打線を6安打無失点に抑えリリーフ陣に後を託します。
打線は0‐0で迎えた7回、1死満塁から郡司が2点タイムリーを放ち均衡を破ると、8回には打線がつながり一挙5点を加え、オリックスを突き放しました。
細野をリリーフした玉井がピンチを招きましたが、3番手鉄人宮西がオリックス打線を抑え込み、連続リリーフ登板日本新記録となる880試合を2年ぶりの勝ち星で花を添えました。
以下、連続リリーフ登板を880試合に伸ばしプロ野球記録を塗り替えた宮西尚生投手(39)試合後の1問1答
■《1問1答》
Q今日もしびれる場面での登板でした
そうですね、やっぱり12球団でもトップレベルのバッターだったので大変だなとは思いますけど。
Q決め球はストレートで?
前回前々回とああいう場面でのスライダー率とか、多分そういうのもデータが入っているだろうし、その辺うまいことキャッチャーの進藤がリードしてくれた。
Q最近ピンチの場面が多いがさらに磨きがかかった?
たまたまです。昨日はリリーフ陣が打ち込まれたけど、自分が行ってもそうなった可能性もありますし、それは本当に運です。今日は運が良かったかなと思います。
Q7回裏に点が入って勝ち星もついた
それはチームの力でしょ。特に今日は若いバッテリー(細野と進藤)が本当によくゲームを作って、ゼロで回してきたというところで、あの2人がヒーローじゃないかなと思いますし、細野と進藤が素晴らしかったと思う。
Q今年の真っすぐの手ごたえは?
全体的に手応えはあります。
Qホームで記録達成してたくさんのファンからお祝いの声援が…
あと何回、そういう記録が出るかわからないし、なかなか厳しいところが正直あると思うので、ビジターじゃなくてホームの北海道で達成できたのは、記憶にも残るし良かったなと思います。
Q監督から花束をもらうのは驚きだった?
もうそういう状況じゃなかったから。監督から花束をもらって何か声をかけてくれたけど、興奮していて、なんて言われたか全然記憶になくて(笑)。それぐらい試合に入り込めていたかなと思います。
Q監督は「また新記録を作ったから、また1から」と言ってました
なるほど。ありがとうございます。もうゾーンに入っていたのでもう聞こえなかったんで。本当に監督が去年から言ってくれた「目の前の試合を楽しむ」ことを起点というか、第2章と僕は言っていますけど、そういう意味でも登板記録を更新できたので、1からしっかりと目の前の試合を戦っていきたい。
Q今日もピンチの場面でしたけど、楽しめた?
楽しめないよ。しっかり準備して、イメージもできて、やることをやってマウンドに立っているし、1日1日の積み重ねで抑えたら楽しいし、打たれたら悔しいし、でも打たれても切り替えるし、抑えても切り替えて、また明日ロッテの試合があるので、それに向けてしっかりやっていきたいなと思います。
Q(元中日)岩瀬さんの記録を更新しての記録、岩瀬さんから何かメッセージとかは?
それはさすがにないでしょう。思い出としてすごく残っているのが、タイトルを取ったときかな。岩瀬さんがちょうど復活のカムバック賞(2017年)を取られたときに一緒になって、その時初めて声をかけられて、「俺の記録抜かせよ」という言葉をかけられているので、その言葉もやっぱりすごく印象的で一歩ずつ登板数を目指して頑張っていきたい。
Q言われたときの思いは?
そういう声かけてもらえるとも思ってなかったし、存在を知ってもらえているだけでも嬉しかった。そういう記録が迫っている、目指しているのも知ってくれていたのが嬉しかった。
Qリリーフ投手からすれば、宮西投手の記録は目指すべき記録だと思うが、まだ伸ばしていきたい気持ちは?
ホールドも(元巨人)山口さんの記録や、(元中日)浅尾さんとか、登板数でいえば(元中日)岩瀬さんの記録だったり、そこを目標にやってきて辛いときも踏ん張れたので、これから入ってくるリリーフの子たちがくじけそうなときに踏ん張れるようなものになってくれれば、やった甲斐があったかなとは思いますね。