【大阪・関西万博】アイヌが古式舞踊を披露 演出家の秋辺デボさんが込めた“育て合う”アイヌの精神「協力し合って生きている、戦争している場合じゃない」
2025年05月19日(月) 23時20分 更新
17日、北海道内外に住む約220人のアイヌが大阪・関西万博の舞台で古式舞踊を披露し、多様性と共生の尊さを伝えました。
鶴やキツネなど自然界に生きる動物や、神々へ奉納する舞を独自の世界観で表現するアイヌの古式舞踊。
17日、北海道内外に住むアイヌ約220人が大阪・関西万博のステージに立ちました。
演出を手がけたのは東京オリンピック、札幌開催のステージでもアイヌ舞踊を世界に届けた演出家の秋辺デボさん。
世界に伝えたかったのは、「育て合う」というアイヌの精神です。
・総監督 秋辺デボさん
「この世界はウレシパモシリだと。ウレシパというのはお互い様。協力し合って生きているよということをいっているわけさ。それは風も山も火山もこの波一つ、湖ひとつ、これらが全部支え合ってこの世界は成り立っている。だから戦争している場合じゃないよということが言えるのがこの言葉」
万博の会場では「北海道中央部・北海道北部」、「北海道南部」「北海道東部・関東」と3つの地域に分けてそれぞれに伝わる物語や特色を打ち出した踊りが披露されました。
・舞台を観覧したアイヌ
「もう感激の一言」
・舞台を観覧したアイヌ
「アイヌの精神、自然とともに、というのが、全国や世界に広がればいい」
アイヌの古式舞踊に込められた多様性や共生の尊さが世界に届けられました。