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北海道ガスが風力発電に参入 年間発電量は一般家庭2000世帯の1年分 北海道初の風力×LNGによるハイブリッド発電で安定供給

2025年04月18日(金) 19時15分 更新

 ガス会社が「風力発電」に参入です。北海道ガスは、北海道内で初めて風力とガスによるハイブリッド発電所を北海道石狩市で始めます。

三國谷浩司記者
「いま風力発電のブレードが、ゆっくりと動き出しました」



石狩湾新港で回り始めた発電用の風車。



周りにあるのは、LNG=液化天然ガスのタンク群。

北ガスは、創業以来、初めて風力発電事業に参入しました。



年間の発電量は、一般家庭2000世帯が1年間に使う電力に相当する約600万キロワットです。



石狩市は、日本海からの強い風が年間を通して吹きますが、電力需要が多い夏に風速が少し弱まるなど、変動があることが課題でした。



風が弱まり、発電量が低下したときは、風車の1キロ先にある北ガスのLNG火力発電所のガスタービンが自動的に作動し発電。



風力とLNGという、道内初の「ハイブリッド」発電で、安定した電力を供給します。



北海道ガス 前谷浩樹取締役
「異なる場所、離れた場所の変動・再エネ電源の吸収装置としてエンジンを活用できる。結果的に北海道全体の再エネ促進に貢献できるのではないか」



一瞬の停電も許されない、データセンターが集結する石狩市では、電力の安定供給が重要な課題になっていて、この「ハイブリッド発電」が力を発揮しそうです。

北海道ニュース24