「ワークライフバランスという言葉を捨てます」高市新総裁で『年収の壁』引き上げ、高騰するガソリン価格対策、外国人による不動産取得ルールどうなる?
2025年10月06日(月) 19時59分 更新
自民党の新たな総裁に選ばれた高市早苗氏。独特の言い回しで、党、そして国政のかじ取りに決意を示しました。
・自民党 高市早苗総裁(4日)
「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて、働いてまいります」
・自民党道連 武部新会長(4日)
「これが最後のチャンスだとの思いで党員のみなさんは投票していただいた。しっかりと政治を前に進めてほしいと」
・自民党 長谷川岳参院議員(4日)
「しっかりした方なのでお支えしたいと思います。(Q自民党は変われますか?)変わらなきゃ、ダメだと思います」
積極的な財政出動を掲げる高市氏への期待などから、日経平均株価は一時4万8000円を上回り、史上最高値を更新しました。
「日経平均、結構高そうですよ。高市さんトレードです」
一方、生活への支援は、置き去りのままです。
・立憲民主党道連 勝部賢志代表(4日)
「(自民党が)政治空白を生んだ中で私たちが常に求めてきた物価高対策ですとか、国民・道民の皆さんが困っている課題に寄り添った政治を進めるべく取り組んでほしい」
・室蘭市民
「石破さんの後ですから誰がやっても貧乏くじなわけで、よくひいたなと」
・札幌市民
「物が何でも高くなっているので、そういうところを何とかしてほしい」
高市新総裁は、道民の暮らしや課題にどう手を打っていくのでしょうか。
■「年収の壁」の引き上げへの期待
こちらは札幌市中央区の老舗弁当店。コメをはじめとする仕入れ価格の高騰で21日から、約12パーセントの値上げを予定しています。
・はちわか 八若晋二社長
「(コメの価格が高騰し)黙って今ままで通りにやったら3~40円は赤字になる。値段を変えないと。人件費も上がっているので。素材も1年間の中でけっこう上がっている」
八若社長が高市氏に期待するのは、「年収の壁」の引き上げです。
従業員の3割はパート従業員。
年収130万円を超えると社会保険料がかかるため、働く時間を抑えている人も少なくありません。
・はちわか 八若晋二社長
「最低賃金だけとんとん上がって、年収の壁はずっと止まっているから働く側も働けない」
自民党の連立候補の一つに浮上している国民民主党は、178万円への引き上げを主張していて、高市氏も同調しています。
・自民党 高市早苗総裁
「この年収の壁、国民民主党のおっしゃる年収の壁の引き上げについては、賛成でございます」
■高騰するガソリン価格対策も前進か
高騰が続くガソリン価格への対策も、ようやく前進しそうです。
1リットルあたり25.1円が課せられているガソリンの暫定税率については、年内の早い時期に廃止することで与野党が合意しています。
・コニサーオイル ガソリンランド羊ヶ丘店 山下一平店長
「本当に減税が実行されるのであれば、前もって1か月前とかに言っていただけると弊社としても対応できるかな」
・ドライバー
「昔は満タンにするのも2000~3000円安かったよなという感覚。早めにやっていただけたらうれしいです。これからどんどん年末にかけお金もかかるので」
・ドライバー
「車をしょっちゅう使う家なので、税金が下がる分にはこしたことはないかな。実際に下がるのかな」
ただ、暫定税率による税収は自治体にも配分されているため、代わりとなる財源の確保が欠かせません。
■北海道は“外国人問題の縮図”
また、道内特有の課題も山積しています。
・自民党 高橋はるみ氏
「北海道は倶知安ニセコの外国資本の問題などあって、しかしインバウンドではしっかりお客様だし、しっかり労働力としても貢献いただいているという点など、外国人問題の縮図が北海道にあると思う」
道によりますと、2024年末までに外国資本が取得した森林は、3830ヘクタール。
エスコンフィールドHOKKAIDO、766個分に当たります。
北海道後志の倶知安町では、中国系とみられる人物らによる建物の建設で、違法な森林伐採が行われていたことが明らかになっていて、森林の適切な管理が、課題となっています。
・自民党 高市早苗総裁
「外国の方による不動産、特に土地・建物などの取得ここにもしっかりとしたルールを設ける」