ニュース

Official Account

【JR北海道】忘れ物をチャットで探せるサービスを7月1日に開始 AI活用で返還率向上に期待 1年で約12万5000件の忘れ物

2025年06月11日(水) 21時07分 更新

JR北海道は、駅などに届けられた利用者の忘れ物・落とし物を、スマートフォンでのチャットで簡単に検索することができるサービスを7月1日から始めると発表しました。

JR北海道によりますと、駅や列車内の忘れ物は、2024年度では約12万5000件ありました。

《よくある忘れ物》
1.現金・有価証券(乗車券など) 22.2%
2.衣類・装身具 21%
3.袋・バッグ類 13.3%
4.その他…傘など

これまで、忘れ物に気が付いた持ち主は、JR駅員や係員に「忘れ物が届いていないか」を対面や電話で問い合わせていましたが、忘れ物の特徴が一目で分かる写真データなど「画像情報」がないため、マッチングが難しく、持ち主をヤキモキさせることが多くありました。

また、JRに届けられた忘れ物は、2002年に導入された検索システムに係員が「手入力」で登録していて、「画像情報」も入力できないことから、持ち主から問い合わせがあってもマッチングに時間がかかっていました。

これらの課題を解決するために、JR北海道は、持ち主がスマートフォンのチャット形式で忘れ物・落とし物を検索できるシステム「落とし物クラウドfind(ファインド)」を導入しました。



このシステムにはAI(人工知能)が使われていて、JRは届けられた忘れ物を「画像登録」します。

忘れ物に気が付いた利用者が、スマートフォンで忘れ物の特徴を入力すると、システムのAIが選んだ特徴と似ている忘れ物の「候補」が表示され、チャット(会話形式)で素早く検索できる仕組みです。

問い合わせについても、これまでは駅員・係員がいる窓口の営業時間内に限られていましたが、このシステムでは24時間検索ができるほか、多言語に対応しているので、持ち主のもとに戻る=返還率の向上が期待できます。



JR北海道は、このサービスを7月1日より始め、利用者サービス向上と、駅員や係員の業務負担の改善にもつなげたいと話しています。

●サービス利用開始日:2025年7月1日
●受付時間:24時間
●対応時間:午前9時~午後10時(午後9時以降の新規問い合わせは翌朝午前9時以降に順次回答)
●対象の忘れ物:JR北海道の駅や列車内で預かった忘れ物
●利用方法URL:https://www.jrhokkaido.co.jp/lost/にアクセス

北海道ニュース24