ペットボトル飲料が“200円”時代に…「上がらないのは給料だけ」10月から3000品目が値上げ 地元スーパーは企業努力で利益率下げて対応
2025年09月30日(火) 20時26分 更新
この秋も値上げラッシュが止まりません。
10月からペットボトル飲料は1本200円台に突入します。
石栗教行記者
「札幌市内のスーパーです。来月、3000品目以上の食品が値上げされますが、そのうちの7割以上が飲み物です」
帝国データバンクによりますと、原材料の高騰などを理由に10月値上げする食品は半年ぶりに3000品目を超え、このうち「酒類・飲料」が7割以上を占める2262品目となりました。
今回の値上げで自動販売機などの指標価格となる希望小売価格は、500ミリリットルの「コカ・コーラ」が10月出荷分から20円値上げされ、税抜き200円に。
アサヒ飲料も最大で約25%値上げし、「三ツ矢サイダー」や「カルピスウォーター」は税抜き200円になります。
1992年に110円で販売されていた缶の「コカ・コーラ」。
その後、ペットボトルタイプも自動販売機に登場。
2014年には150円でしたが、価格は上がり続け、ついに200円の大台に乗ることになります。
客
「もう諦めてるわ。年金生活でやっているんだから、それでやるしかないしょ」
客
「ふざけんなって感じですよね。上がらないのは給料だけだよね」
“激安”が売りの札幌市のスーパーでは…。
キテネ食品館 中塚誠社長
「500ミリリットルのペットボトルで10円~20円(の値上げ)。1.5リットルの大型ペットボトルは20円~40円(の値上げ)になっている」
キテネ食品館月寒支店では、500ミリリットルのコカ・コーラが119円から10円の値上げ。
1.5リットルは200円を超える計算になりますが、利益率を下げてでも200円以下に抑えたいといいます。
キテネ食品 中塚誠社長
「200円を超えてくると、客も高いと感じる。(企業)努力で何とか199円あたりで止めたい。利益率は低くなるが、客にリーズナブルに買ってほしい」
終わりが見えない物価高騰。この秋も、家計の負担が増えそうです。
■値上げは飲み物以外にも
サトウ食品は10月1日の出荷分から、パックごはんを最大17%値上げします。
サトウの切り餅などの包装餅も、最大29%値上げします。
他にも、タカノフーズは納豆・豆腐・厚揚げの全商品で出荷価格から10%以上値上げです。
さらに、政府の補助金終了を受けまして、光熱費も上がります。
北海道電力は、10月検針分から平均的な使用量の家庭で、9月より168円高い8868円に。
そして北海道ガスは、9月より19円高い6228円に値上がりします。
■10月以降の最低賃金は引き上げ
全国平均は66円増えて、時給が1121円。全都道府県で、初めて1000円を超えました。
道内は10月4日から65円引き上がり、1075円になります。