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ゼニガタアザラシの死骸から高病原性鳥インフルエンザ 海棲哺乳類への感染確認は国内初 海鳥と生息域が重なり感染か 北海道根室市

2025年04月25日(金) 21時46分 更新

アザラシが死んでいた根室市の海岸(25日)
アザラシが死んでいた根室市の海岸(25日)

24日、北海道根室市の海岸に打ちあがったゼニガタアザラシ2頭が、高病原性鳥インフルエンザに感染していたことがわかりました。

海棲哺乳類への感染が確認されたのは、国内では初めてだということです。

北海道などによりますと、18日、根室市桂木地区の海岸に打ち上がっているゼニガタアザラシの死骸を通りかかった人が見つけました。

根室市桂木地区の海岸(25日)
連絡を受けた環境省などが確認したところ、周辺でゼニガタアザラシ4頭が死んでいて、そのうち2頭から遺伝子検査で高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されました。

周辺では、これまでにケイマフリなどの海鳥の感染が確認されていて、環境省などは重点区域として監視を強化していました。

海鳥と生息域が重なり感染か
道によりますと、海鳥とゼニガタアザラシの生息域が重なっていることが、感染につながった可能性があるということです。

今年は、全道でこれまでに確認された野鳥の感染99例のうち、35例が根室市で確認されていて、海鳥の感染は去年より増加傾向にあるということです。

周辺ではゼニガタアザラシ4頭が死ぬ
高病原性鳥インフルエンザは、感染した鳥と密接に接触するなど特殊な場合を除いて、人には感染しないとされています。

また道内ではキツネやタヌキなどの哺乳類への感染が確認されていますが、感染した哺乳類から、人への感染はしないとされています。

北海道庁
道は、死んだり衰弱したりしている野生生物には、素手で触らないよう、注意を呼びかけています。

北海道ニュース24