返還されたアイヌ民族の遺骨が故郷に埋葬 かつて研究目的で東大や北大の研究者が掘り起こす「配慮が欠けていた、二度と起こらないように」北海道小樽市
2025年07月25日(金) 15時00分 更新
今月、北海道小樽市の団体に返還されていたアイヌ民族の遺骨が25日、墓地に埋葬されました。
25日、小樽市の墓地にアイヌ民族の遺骨20体と副葬品が埋葬されました。
遺骨は1870年代以降に東京大学や北海道大学の研究者が「研究用」として小樽市内の墓地から掘り起こしたもので、これまで保管してきたウポポイの慰霊施設と小樽市博物館から小樽市の団体に今月、返還されていました。
・平取アイヌ遺骨を考える会 木村二三夫共同代表
「こんなことあっちゃならない。自分に置き換えて考えれば、絶対にノーだよね。これは子どもたちにいい背中を見せていかないといけない」
遺骨の埋葬には、東大や北大の職員も参列しました。
・北大アイヌ共生推進本部 岡田真弓本部長補佐
「アイヌの人々の尊厳に対し、配慮が欠けていたという歴史的経緯を深く受け止め二度とこうしたことが教育研究機関で起こらないように」
遺骨の持ち去りについて、東大は今月アイヌ民族の団体に謝罪しましたが、北大はまだ正式な謝罪をしていません。