【北海道新幹線】世界最長のレールが長万部町に到着「念願でした」町民が出迎えたレールの長さは約150m 北九州市の製鉄所から貨物列車で搬入「溶接の箇所を減らすことができる」と期待
2025年04月21日(月) 15時50分 更新
北海道長万部町に21日、町民待望の「鉄の塊」が到着しました。
大興奮の町民たち、その理由は?
21日午後の長万部町です。
駅のホームに町民らが集まり、何やら歓迎ムードです。
やって来たのは…。
麻原衣桜 記者
「長万部駅に新幹線用のレールが運ばれてきました。長さはおよそ150メートル。とても長いです」
長万部駅に到着したのは、北海道新幹線の延伸工事で使われるレール28本。
1本の長さは150メートルで、世界最長です。
長万部町民
「びっくりしましたよ!こんなに長いレール見るの初めてです」
「念願でした。待ってました」
「早く走ってほしい」
町民たちが待ちに待った特別なレールです。
北海道新幹線のレールは、長距離で継ぎ目が無い「ロングレール」が採用されています。
150メートルのレールは、北九州市の製鉄所で製造されていますが、これまでは長すぎて輸送が困難なため、25メートルずつに切断して船と車で運び、建設現場に到着後、溶接していました。
建設主体の鉄道・運輸機構は、在来線と新幹線の新駅が隣接する長万部町までなら、貨物列車で長さ150メートルのまま輸送が可能と判断。
先週18日に第1便を北海道向けに走らせました。
鉄道・運輸機構 木谷純 工事長
「溶接作業には特殊な技術が必要で、その技術を持った技術者が少なくなっているので、溶接の箇所を減らすことができて、様々なメリットがある」
新幹線の札幌開業は、工事の遅れで2038年度以降になる見通しですが、関係者らはレールの溶接作業が減ることで、工期を少しでも短くできればと期待を寄せています。