コメ最新価格、前週比17円高く5キロ4285円小泉進次郎“コメ担当”大臣「1人でも多くの方に早く…」随意契約で5キロ2000円程度で安定供給目指す
2025年05月26日(月) 19時21分 更新
自称『コメ担当大臣』の小泉進次郎農水大臣が掲げる備蓄米「5キロ2000円」は実現するのでしょうか?
・伊藤凜 記者
「札幌市内の地域密着型のスーパーです。こちらではコメ売り場ですでに在庫が少なくなっています」
26日札幌市北区のスーパーでは、コメ5キロの店頭価格が安いもので税込み3758円でした。
価格高騰が続くコメに消費者は…。
・消費者
「主食なので(価格が)下がってくれたらありがたい。他の食材も高騰しているので」
「(値上がりが)ちょっとどころじゃないよね。下がるんだろうかって本当に」
24日コメ価格の高騰対策を指揮する小泉大臣の姿は、札幌市にありました。
意見を交わしたのは、コメの生産者や小売業者たちです。
・小泉進次郎 農水大臣
「この異常な価格高騰を続けていくことは、コメ離れを起こして農家さんのためにもならないという思いを持ちながらやっていることをご理解をいただきたいと思います」
生産者からは価格抑制に理解を示しつつも生産コストの上昇などを踏まえた「適正価格」を求める意見が出されました。
コメの生産者
「農家としてもこれ以上ぐーっと下がっても困るし、消費者がコメ離れになってもこれ困ることだから」
・JA北海道中央会 樽井功会長
「生産者としてはですねやはり2000円の米価が、消費者に『また元の値段に戻った』と思われるのが一番怖い」
・小泉進次郎 農水大臣
「コロナのときのワクチンの流通をやっているような感覚で、日々1人でも多くの方に、何とか早くお米を届けたい」
そして、26日、備蓄米を「5キロ2000円ほど」で店頭販売するための新たな方式を発表しました。
これまでの入札ではなく、国が大手スーパーなどの小売業者を任意に選んで直接売り渡す「随意契約」です。
・小泉進次郎 農水大臣
「随意契約の方法ですが、国が提示した定価で毎日販売をいたします。販売価格については、60キロあたり平均で税抜き1万7000円です。一般的なマージンを踏まえて試算すれば、小売価格では5キロあたり2000円程度となる水準であります」
早ければ、6月上旬にも店頭に並ぶとみられる「5キロ2000円程度」の備蓄米。
年間1万トン以上の取り扱いがある大手小売業が対象で、こちらのスーパーでは加盟するグループとして随意契約を申し込む予定です。
・クーリッチ拓北店 高西邦明オーナー
「(安価な備蓄米は)消費者からすると非常に喜ぶと思う。安定供給が続けばいいが、なかなか難しいと思う」
26日発表された全国のスーパーで販売するコメの平均価格。
18日までの1週間で5キロあたり4285円と前の週より17円高く、2週連続で最高値を更新しました。
これまで入札で備蓄米を放出しても高騰が続いたコメの価格。
今回の随意契約での放出で価格の抑制につなげられるのか、コメ価格の動きに注目です。