「5キロ2000円程度」の“随意契約”備蓄米の店頭価格は2000円台前半か、6月第1週にも店頭へ…一方で精米会社がさばききれない懸念も
2025年05月28日(水) 20時07分 更新
小泉農水大臣が打ち出した随意契約による備蓄米の放出。「5キロ2000円程度から1800円程度」のコメの出現で、今後の店頭価格にどんな影響を及ぼすのでしょうか?
・三國谷浩司 記者
「こちらのスーパーでは、ななつぼしなどの銘柄米のほか、今日入荷した備蓄米も売られています。ブレンド米ではなく単一米で、去年収穫されたばかりの新米にあたります」
28日正午ごろの札幌市北区のスーパーの様子です。運ばれてきたのは、競争入札で落札された備蓄米です。
こちらの店に備蓄米が入荷されるのは、5月2日以来2回目で、今回は2024年収穫された「きらら397」の新米です。
価格は5キロで3758円です。
・クーリッチ拓北店 高西邦明オーナー
「(通常の銘柄米に比べ)大体5キロで300円400円ぐらいの差になる。お客様が『お米高いね』という部分が改善されるし、家計も少し優しくなるかなと思う」
店が今、気にしているのが、小泉農水大臣が打ち出した随意契約による「5キロ2000円程度」の備蓄米の入荷時期です。
・小泉進次郎 農林水産大臣
「現時点で約70社、そして令和4年産米の約20万トンに到達する見込みになった」
申し込みが殺到したため、大手の小売業者を対象にした随意契約による「5キロ2000円程度」の備蓄米は、27日夜、いったん休止となりました。
しかし、小泉大臣はこれに加えて、新たに中小のスーパーなどを対象した「5キロ1800円程度」の備蓄米の申し込みを、早ければ30日にも再開させる考えを明らかにしました。
グループ企業が「5キロ2000円程度」の備蓄米を申請したこちらのスーパーでは、入荷の時期はまだ分かりませんが、店頭価格は、2000円台前半になると予想しています。
▼5キロ4000円台の「銘柄米」
▼入札で落札された3000円台の「備蓄米」
▼さらに今後、加わることになる「2000円程度」の備蓄米
▼また、「1800円程度」の備蓄米
4つの価格帯のコメが店頭に並ぶことに消費者は…。
・消費者
「年金生活者だから3,000円以下2,500円ぐらいの間。せいぜい高くても」
・消費者
「(備蓄米を)試しに買ってみたけど、高くてもブランド米のほうがいいかな」
「古古米とかきのうから言っているが、低温保存とかきちんとしてるのであれば、普通に食べられるのかな」
一方で、店側には、ある、懸念も。
・クーリッチ拓北店 高西邦明オーナー
「精米の会社がそこまでの量がさばき切れないという部分が耳に入っている。そういった部分でタイムリーにお店に並ぶのかというところがちょっと不安」
コメの価格安定化のため「特効薬」として期待される随意契約による備蓄米。
早いところで6月第1週にも店頭に並びます。