12日カリフォルニア産米販売へ…イオン北海道4キロ2678円、一方で価格が下がらない“銘柄米”の売れ行きは低調との声も 令和のコメ騒動
2025年06月11日(水) 16時28分 更新
北海道内でも流通が始まった備蓄米に加え、12日からは流通大手のスーパーで輸入米の販売も始まります。
11日朝、北海道江別市の精米工場です。
藤田忠士記者
「ご覧のように、各店舗ごとに持っていく米が仕訳されていますが、最も目を引くのが、カリフォルニア産のお米です」
ケースの中に積み上げられているのは、12日からイオン北海道が販売するカリフォルニア産カルローズ米です。
さらっとした歯ごたえが特徴で、ピラフやリゾットなどの料理に適しているということです。
価格は、国産の銘柄米より安い、4キロで2678円。
11日の輸入米に加え、北海道内でも本格的に流通が始まった備蓄米。
一方、取り扱わない店舗では。
伊藤凜記者
「安さが売りの札幌市内のスーパーです。こちらのコメ売り場、備蓄米は入荷していないんですが、銘柄米の売れ行きに変化が出そうです」
キテネ食品館 中塚誠社長
「先月に比べると、銘柄米の販売数量が落ちてるのは間違いない」
キテネ食品館でも、備蓄米の入荷の準備が整い次第、1週間に10袋のペースで販売する予定です。
買い物客
「(備蓄米は)選挙パフォーマンスにしか思えない」
「普通のコメを買うかな」
「安ければいいなと思うが、そこまで私は気にしていない」
中塚店長は、備蓄米が多くの人に安定的に行き渡らなければ、銘柄米の需要は下がらず、価格が下がらないのではと分析します。
キテネ食品館 中塚誠社長
「いま2~3日、備蓄米が店頭に並んでいるだけなので、もう少し様子を見ないことには何もいえないかなというのが正直なところ。現状では、備蓄米と同じような値段で銘柄米を販売するということはたぶんない」
価格や流通の安定のために、相次いで市場に注ぎ込まれる輸入米や備蓄米。
その成果は、まだ見えてきません。