サンマに続いてイカも好調“根室の浜”活気づく「今年はいいんじゃないか」と漁師…しかし専門家は「取れているのは局地的、高いレベルの豊漁はおそらくない」
2025年09月05日(金) 18時20分 更新
今、北海道根室市の浜が活気づいています。
2025年は、大きく脂がのったサンマに加え、イカの水揚げが好調で漁獲量はすでに100トンを超えています。
漁師
「釣れたんでしょう。大漁じゃない」
4日夕方の根室市花咲港。
水揚げされたのはカゴいっぱいに敷き詰められたイカです。
漁師
「今年はいいんじゃないかな」
「豊漁が続けばいいけど、イカは足が早いから」
根室市内の各漁協によりますと、2025年の水揚げ量は4日時点で合計138トンに達します。
去年がゼロだっただけに、鮮魚店では…。
買い物客
「珍しいね。鮮度が良いし、甘いし」
「だいぶ安くなったね。刺身にして食べる」
魚信 浅野昌英店長
「サンマも豊漁でイカも豊漁で、根室のマチが活気がありますね。地方からの問い合わせとか注文はすごいですね」
水揚げされたばかりのイカを根室市内の飲食店で特別に刺身にしてもらいました。
三ツ木靖カメラマン
「こりこりとした触感、じわっと広がる甘味に新鮮さを感じます」
イカの漁獲量は増減が激しく、根室市内では2016年を境に激減。
かつては4000トンもの漁獲量に達した時期もありますが、最近は100トンに満たない年が続いていました。
北海道立総合研究機構の専門家は…。
道総研 釧路水産試験場 調査研究部 澤村正幸主査
「おそらく沖合を北上してきた群れが根室海域に来たので豊漁があったんだろうと。そのほかの海域では特に目立った漁獲がないので、取れているのは局地的な形。高いレベルでの豊漁というのはおそらくないだろう」
今後の漁獲量は、イカほどか?身近な海の幸として根強い人気を誇るイカ。豊漁を願ってやみません。