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陸自駐屯地内で、窃盗・大麻グミ所持・先輩に対する傷害疑い…懲戒免職となった25歳元自衛官の男性を書類送検 陸上幕僚監部

2025年06月13日(金) 19時51分 更新

東千歳駐屯地
東千歳駐屯地

おととしから去年にかけて、窃盗や大麻グミの所持、同僚に対する傷害などを行ったとして、陸上幕僚監部は東千歳駐屯地に所属していた元自衛官の25歳の男性を札幌区検に書類送検しました。

書類送検されたのは、東千歳駐屯地の第7特科連隊に所属していた25歳の元自衛官の男性です。

陸上幕僚幹部によりますと、元自衛官の男性はおととし12月から去年7月までの間に、東千歳駐屯地内の倉庫からダンボールに保管していた作業服上下や冬用の制服上下、制帽などを盗んだ窃盗の疑い。

また、去年8月、東千歳駐屯地内の居室で大麻グミを所持していた疑い。

さらに去年10月、東千歳駐屯地内の居室で、20代の先輩自衛官の顔面を殴り、打撲のけがをさせた傷害の疑いで13日、札幌区検に書類送致されました。

作業服などの窃盗については去年8月7日、所属部隊が倉庫の片づけをしていた際に、所有者不明のバッグを発見し、中を確認したところ、男性の私物のほかに男性には支給していないはずの冬用の制服などが見つかったことで発覚しました。

東千歳駐屯地の警務隊が男性に事情を聴いたところ、男性は盗んだことを認め「借金の返済のために転売するつもりだった」と説明したということです。

また、大麻グミについては、窃盗事案が発覚した去年8月7日、全員の持ち物検査した際に、この男性の居室から見つかったということです。

男性は警務隊の聴き取りに対し「部外の友人からもらっていた」と所持を認めたということです。

傷害については去年10月、男性が20代の先輩から口の利き方や態度について注意を受けると、腹を立てて、暴行に及んだということです。

男性は、傷害についても認めています。

以上の事案を受けて、陸上幕僚監部は男性を去年10月から他の隊員とは別に行動させて、今年3月17日付で懲戒免職としました。

元自衛官の書類送検を受けて陸上自衛隊第7特科連隊長の西崎心一等陸佐は「今回の事案を深刻に受け止め、隊員指導の徹底を図り、より健全で精強な部隊の育成に邁進してまいります」とコメントしています。

北海道ニュース24