【速報】駆除された3頭のうちの母親のクマが26歳男性を襲ったと断定 道総研のDNA分析で判明 北海道斜里町・羅臼岳
2025年08月19日(火) 16時24分 更新

北海道の知床半島の羅臼岳(標高1661m)で、登山中の26歳の男性がクマに襲われて死亡した事故で、DNA分析の結果、駆除された3頭のうち、母親のクマが男性を襲ったと断定されました。
羅臼岳では、14日午前、東京都墨田区に住む会社員、曽田圭亮さん26歳が友人とともに登山をし、標高550メートル付近でクマに襲われ林に引きずり込まれました。羅臼岳(標高1661m)資料
その後、曽田さんは行方不明になり、15日午後1時半ごろ、登山道から200メートル離れた山中で遺体で見つかりました。
曽田さんの死因は、全身の外傷による失血でした。登山道に入口付近(14日 北海道斜里町)
遺体が見つかった付近では、クマの親子3頭が駆除されていて、北海道総合研究機構(道総研)は、駆除されたクマのDNAを分析し曽田さんを襲ったクマかどうか調べていました。捜索の捜索に向かう警察(15日)
道総研が駆除された3頭について、肝臓などを回収して調べたところ、母親のクマと男性の衣類に付着していたクマの体毛とだ液のDNA型が一致したということです。
今回のクマにによる死傷事故を受けて、羅臼岳は入山が規制されています。捜索に当たっていたハンター(14日)
北海道によりますと、知床半島が2005年に世界自然遺産に登録されて以降、ヒグマが人を襲う事故は初めてだということです。