【救助の瞬間】山菜採り遭難で救助隊が人影を発見 北海道では前年同月比2倍の発生件数 携帯電話を持たないケース相次ぐ
2025年06月17日(火) 16時13分 更新
北海道内で6月も山菜採りの遭難が相次ぎ、2024年の6月の2倍に上っています。
17日も、札幌市南区で70代の女性が行方不明になり、消防に救助されました。
6月8日、北海道石狩市浜益区の山林で北海道警察の救助隊が撮影した映像です。
ヘリコプターで現場に向かった救助隊員が笹やぶの中に人影を発見しました。
覆い茂った笹をかきわけながら進みます。
北海道警察の救助隊員
「接触しました。ちょっと時間ください」
「けがないですか?」
遭難したのは札幌市に住む70代の女性で仲間と山菜採りをしていました。
6月1日から17日までに北海道内では山菜採りの遭難が18件発生していて、2024年の6月の2倍にのぼっています。
山菜採りの遭難は17日も。
遭難者の娘
「母親と2人で山に入り、はぐれた」
正午すぎ、札幌市南区常盤の山林で山菜採りをしていた70代の女性が遭難し、一緒に山に入っていた娘が警察に通報しました。
約1時間後、女性は消防のヘリに救助され、わき腹に痛みを訴えて病院に運ばれました。
警察によりますと、女性は午前10時ごろからワラビを採りに山林に入り、山を下りている最中に娘とはぐれたということです。
さらに、北海道北部の函岳では15日タケノコ採りをしていた80代の男性が行方不明になり、16日救助されました。
男性にけがはなく、「一晩中、歩き回っていた」と話しているということです。
この男性と、札幌市で遭難した女性はいずれも携帯電話を持っていませんでした。
北海道警は山菜採りの際に携帯電話やホイッスルを持ち歩くほか、一人で山に入らないよう呼び掛けています。