約1億9800万円相当の「金の延べ棒」だまし取られる 函館市の70代女性が刑事や検事を名乗る人物に購入を指示される 北海道内の特殊詐欺では過去最高の被害額
2025年08月27日(水) 19時39分 更新

北海道函館市の70代の女性が、特殊詐欺の被害で、北海道内では過去最高額の約1億9800万円相当の「金の延べ棒」をだまし取られました。
1月9日、函館市に住む70代の女性の自宅の電話に警視庁の刑事を名乗る人物から「イシイグループ資金洗浄事件に関係するイシイアツシという人物が、女性名義のキャッシュカードを持っている」と連絡があり、新潟県警から連絡が来るのを待つように指示されました。
同じ日に新潟県警のノザキと名乗る人物から「女性の口座に不正にお金が振り込まれているので口座を調べる」という趣旨の連絡がありました。
その後、新潟県警のタカミヤ、警視庁のキムラ、検事のヤマモトと名乗る人物から立て続けに連絡が入り、いずれかの人物から、資金を洗浄するために「金の延べ棒」を買うように指示され、女性は3月1日から5月10日にかけて、3回に分けて約1億9800万円相当の金の延べ棒を購入したということです。
さらに女性への連絡で、金の延べ棒を受け渡す際に玄関の外に置くように指示されましたが、女性は危険に思い、自ら提案して、玄関内に段ボールに入れた状態で金の延べ棒を置いたということです。
女性は、あらかじめ、金の延べ棒を受け取りに来る、いわゆる「受け子」の顔を見ないように指示されていたため、部屋の奥で「受け子」と通話をした状態で、直接接触することなく、金の延べ棒を受け渡したということです。
新潟県警を名乗る男らとの連絡は6月28日まで続いていましたが、その後連絡がつかなくなり、不審に思った女性が新潟県警に確認し、詐欺が発覚しました。
約1億9800万円の被害額は、北海道内の特殊詐欺による被害としては過去最高額ということです。
警察は、警察官や検事を装って、現金などを要求された場合は全て特殊詐欺であり、不審な場合は、警察相談専用電話#9110へ連絡するよう呼びかけています。