“ニセコ周辺の謎の爆音”に新たな証言「キロロ側から来て余市の海へ」低い高度で飛行する戦闘機 防衛関係者「奥尻島の沖合に訓練を行うためのルートが存在」
2025年07月29日(火) 19時12分 更新
北海道の羊蹄山の麓をかなり低い高度で飛ぶ戦闘機。
映像には、あわせて4機が映っています。
HBCが取材を続けるニセコ周辺に響く謎の爆音について、新たな証言が寄せられました。
・赤井川村の住民
「時間的には午前9時半くらい。ガーっと震えるくらい。窓が」
男性が目撃したのは赤井川村。2025年5月8日で友人と山菜取りに行く途中、爆音に驚いて車を止め、空を見上げたといいます。
・赤井川村の住民
「1台、追いかけているのかな…と、そのあとバンバンと来たから。まっすぐではなくてこういう感じで…縫うような感じで。キロロ側から来て、余市の海に抜けていった」
同じ5月8日には、直線で30キロあまり離れたニセコ町でも、低い高度で飛ぶジェット戦闘機が目撃されています。
・ニセコ町の住民
「バリバリ…という感じ。(見る)角度によっては、操縦士が分かるくらい。え!というくらいの恐怖を感じた」
近くに住む農家ではビニールハウスを覆うバンドが千切れるなどの被害が出ていました。
・ニセコ町の住民
「外側のシートが、ここまで上がっちゃった。元にしてもらいたい」
その2日前の5月6日、北海道の京極町で撮影された写真です。翼の下にミサイルのようなものも見えます。
・安全保障に詳しい外交ジャーナリスト 増田剛さん
「翼の形とか全体の大きさとか(を見ると)、私見ですが、アメリカ軍のF16戦闘機の可能性が高い。」
アメリカ空軍・三沢基地所属のF16のコクピットから撮影された映像です。
湖に手が届きそうな超低空を飛び。風力発電の風車の間をすり抜けていきます。
2016年の冬、青森県から岩手県の上空で撮影されたとみられます。
ニセコ周辺での目撃地点を地図に重ねると積丹半島、羊蹄山の周辺に弧を描くようなエリアに点在していることがわかります。
ある防衛関係者は「奥尻島の沖合で訓練を行うためのルートが存在する」と言います。
私たちは、飛行目的についてアメリカ軍の三沢基地と日本側の窓口である北海道防衛局に問い合わせていますが、今のところ、取材に応じる動きはありません。