【クマ1頭を駆除】男性が襲われた現場から800m、未明の住宅街で猟銃2発「大きさが少し違う」男性を襲ったのと別のクマか 周辺では少なくとも2頭が活動
2025年07月18日(金) 19時12分 更新
住宅街をゆっくりと歩くクマ。これは18日午前2時ごろ、北海道福島町月崎で撮影された映像です。
この約2時間後…。
・防災無線
「ただいま月崎地区にてクマ1頭を確保しましたので…」
・馬場佑里香記者
「18日未明、あちらの林でクマ1頭が捕獲されました」
現場は、12日に新聞配達員の男性が襲われた場所から、約800メートル離れた住宅街。
午前2時ごろ、住民からの目撃情報で捜索していたハンターが、その約1時間半後、猟銃を2発発砲、駆除しました。
住宅街を歩いていたあのクマかどうかはわかりませんが、同じ月崎地区でした。
・福島町民
「町の防災無線が鳴って『月崎付近に(ヒグマが)いるので出ないでください』と。そのあとしばらくして銃声がして」
・福島町民
「やっぱりほっとしてますね、まだ1頭でない足跡だから不安だけどね」
駆除の知らせを受けてアルバイトの送迎を続けていたコンブ漁の男性は。
・コンブ漁師
「(送迎はまだ続けますか?)解除されるまで。安心だとまでは言えない」
道総研の調査では、男性が死亡した現場周辺で、少なくとも2頭のクマが活動しているといいます。
・福島町 鳴海清春町長
「(ハンターは)直接外形をみているので、(襲ったクマとは)大きさが少し違う」
町によりますと今回駆除されたクマは体長約2メートル、体重は218キロで8歳から9歳のオス。
道総研がDNA型鑑定をして調べていますが、男性を襲った個体ではない可能性も出てきました。
一方、町では、対策も急ピッチで進められています。
18日は、新聞配達員の男性が襲われた三岳地区にある神社から月崎地区にかけて、電気柵の設置が始まりました。
また、町議会では、草刈りの業務委託費やハンターの活動費などのため、2800万円あまりの補正予算案が可決されました。
町では「ヒグマ警報」が発表されている8月11日まで24時間態勢で警戒する予定で、クマに心配する日々はまだ続きそうです。