函館空港にフードコート誕生 新千歳空港“一極集中”から脱却へ 刺身定食や海鮮丼、人気ラーメン店まで…観光客だけでなく地元民も取り込みたい狙い
2025年08月04日(月) 16時25分 更新
北海道南部の空の玄関口、函館空港に新たなグルメスポットが8月5日にオープンします。
飛行機に乗る人だけでなく、地元や周辺の人たちが訪れる、魅力ある空港に変わることができるのでしょうか?
新千歳空港に次ぎ、年間185万人あまりが利用する函館空港。
この3階に新たな観光スポットが完成しました。
貴田岡結衣 記者
「新しくできたフードコートです。開放感がすごいです。食事を楽しみながら飛行機を見ることもできます」
「函館グルメポート」と名付けられたフードコート。
函館空港にとっては、フードコートを運営するのは1961年に開港以来、初めての試みです。
「函館ダイニング 雅家」は、地元函館産のイカやニシンをふんだんに使った刺身定食が売りです。
貴田岡結衣 記者
「おいしい。函館産の刺身いっぱいで、贅沢な刺身定食です」
このほか、函館市や北海道南部などで人気のラーメン店「まつ笠」や海鮮丼の店などあわせて5店が出店します。
地元住民
「飛行機が好きで、よく来るんですけど、食べるところがなかったので」
北海道エアポート 河内博文 函館空港事業所長
「観光やビジネスの客はもちろん、地元の方の日常使いで親しまれる空間を目指している」
今回、函館空港にフードコートが作られた背景には、函館空港や新千歳空港など北海道7つの空港を運営する「北海道エアポート」が、経営戦略の柱として掲げる“魅力ある空港づくり”があります。
北海道7つの空港の旅客数のうち、8割以上を新千歳が占めていて「一極集中」からの脱却は急務で、新千歳以外の空港の活性化を目指しているのです。
北海道エアポート・山﨑雅生社長
「週末に家族で遊びに行きたいと思われるような空港に。運営する7空港をあらゆる客にとって魅力ある場所にしていきたい」
増加するインバウンドを追い風に、地元もターゲットにした取り組みで、これまでとは違う魅力ある空の玄関口の姿が求められています。