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【食中毒】工事作業員ら32人が下痢の症状 食堂で食べた食品から『ウエルシュ菌』検出

2025年04月21日(月) 15時51分 更新

北海道長万部町の工事作業員宿舎の食堂で、工事関係者32人が下痢を発症し、八雲保健所は『ウエルシュ菌』による食中毒と断定しました。

食中毒が発生したのは、長万部町にある工事作業員宿舎の食堂です。

15日午後4時半ごろ、町内の医療機関から「工事現場の作業員複数名が胃腸炎症状を発症して受診した」と八雲保健所に連絡がありました。

保健所によりますと、食堂で食事をした工事関係者87人のうち、19歳から73歳の男性32人が下痢の症状を訴え、このうち7人が町内の医療機関を受診しました。

調査の結果、症状を訴えた工事関係者と調理従事者の便から『ウエルシュ菌』が検出され、保健所はこの菌による食中毒だと断定しました。

入院した7人の症状は、回復傾向だということです。

『ウエルシュ菌』は、人や動物の腸管や土壌、下水に広く生息。

潜伏期間は6~18時間(平均10時間)で、主な症状として下痢と腹痛があり、まれに嘔吐や発熱もあるということです。

食堂が食中毒の原因とされる14日に提供したメニューは、
朝食:ごはん、肉団子、汁物、ふりかけ、しそ昆布
昼食:弁当(ごはん、ポークソテー、スパゲッティ、マカロニサラダ、ホウレンソウの生姜醤油和え、漬物)
夕食:ごはん、赤魚の煮付け、紅生姜のかき揚げ、小松菜のからしマヨネーズ和え、焼き鳥、汁物
でした。

この食堂は15日から営業を自粛していますが、保健所は21日と22日の営業停止を命じ、消毒の徹底や衛生管理計画の検証などを指示しました。

北海道ニュース24