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ピアノが、跳び箱が…閉校した中学校の備品をメルカリで「見る人がみればお宝な部分も」売り出し初日に『石膏像』に買い手 北海道芦別市

2025年09月25日(木) 18時14分 更新

要らなくなったモノも人によっては「宝物」なのかもしれません。北海道芦別市がフリーマーケットサイトの公式ショップで閉校した中学校の備品の販売を始めました。

売れ行きは、上々のようです。



■ピアノや跳び箱に、踏切板も!

貴田岡結衣 記者
「去年閉校したこちらの中学校、その備品たちがメルカリで出品されているんです」



フリーマーケットサイト「メルカリ」の画面に並ぶのは、年季の入ったアップライトピアノ、4万3700円。

体育館で多くの子どもたち見守ってきた跳び箱は、1万700円。



そして、8000円の踏み切り板など53の備品です。

芦別市が2025年3月に閉校した啓成中学校の備品を「メルカリ」の公式ショップで販売を始めました。



芦別市 松浦良治 財政課長
「もったいないといわれるものも。見る人がみればお宝な部分もあって…」

通常、閉校した場合、まだ使える備品は公共施設や別の学校などに振り分けられますが、今回売られているのはそれでも残ってしまった「あまりもの」です。

処分するのではなく、こうして売りに出したのは環境的にもそして財政的にも「ウィンウィン」になるためです。



芦別市 松浦良治 財政課長
「全体的に予算の歳入と支出が…収入が足りないマチです。一般的に使える財源として活用させていただきたい」

売り出し初日のこの日、さっそく、動きがありました。



芦別市 契約管財係 多田都奈観さん
「11時に出品開始して1時間以内には売れた商品もあります。意外でしたね」



売れたのは美術のスケッチなどで使われる「石膏像」…。

■使いみちは?買ったのは卒業生?

いったい、何に使うのか?売り出しから1週間のきょうあらためて「公式ショップ」をのぞいてみると…。

あのアップライトピアノや教室のイスなどがすでに買い取られていました。



「懐かしい気持ちになりました」
「リメイクして使います」

引き取り手がなかった学校の備品をいったい誰が買い取っているのか?もしかしたら、卒業生?それとも…。

「メルカリ」の芦別市の公式ショップは、10月31日までです。

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