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【JR北海道】安全対策で相次ぐ不適切行為や隠ぺい「チェックが不足、本社の関与も希薄…」社長は知事に陳謝し、安全運行の徹底の考え示す

2025年04月30日(水) 16時51分 更新

安全対策をめぐる相次ぐトラブルで国から「改善指示」を受けているJR北海道は30日、再発防止策を国に報告しました。

JR北海道では2024年11月、砂川駅構内で、保線作業員が安全対策を怠ったまま線路に立ち入ったうえ、会社に虚偽の作業報告をするなど、安全上の不適切な行為やトラブルが相次いでいます。



国は3月、JR北海道に対し、トラブルの原因究明と安全対策の改善を指示。



JRは4月30日、再発防止策などを報告しました。

報告書では、砂川駅でのトラブルについて「社内の安全パトロールが線路の管理に主眼が置かれ、監査的立場での社員に対するチェックが不足し、本社の関与も希薄だった」とし、今後の改善策として内部監査体制を構築するとしました。



また、虚偽の報告をして、安全対策の怠慢を隠ぺいしていたことについては…。

JR北海道・島村昭志 常務
「(現場は)ルール違反を犯していることが分かっていましたので、保線所の本所に知られるのはまずいと考えた。隠ぺいするということは、懲戒処分の対象になることを社員に知らしめる」



JR北海道は、社員に対し、報告についての再教育を実施するとしています。

一方、JR北海道の綿貫社長は30日午後、鈴木知事を訪ね、相次ぐトラブルについて陳謝し、安全運行に徹底して取り組む考えを示しました。

JR北海道・綿貫泰之 社長
「道民、利用客に大変心配かけたことを、深くおわびするとともに、早急に安全な鉄道を再構築するので、引き続きご指導よろしくお願いいたします」



JRの経営安定に向けて、利用者の増加に協力する鈴木知事は「利用促進のためには安全が最重要で、社員の皆さんと努力してほしい」と話し、一層の取り組みを求めました。

北海道ニュース24