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違法建築物156棟のうち18棟撤去確認「ノースサファリ」に札幌市が立ち入り検査 ライオンなど大型動物など335頭の受け入れ先のめど立たず

2025年05月15日(木) 17時49分 更新

市街化調整区域での違法建築物などが問題となり、9月に閉園する予定の「ノースサファリサッポロ」。違法建築物の撤去は進んでいるのか、札幌市が4月に続いて立ち入り検査に入りました。

高橋智也記者
「札幌市の担当職員が立ち入り検査のため、ノースサファリサッポロに入ります」



ノースサファリサッポロは2月に、敷地内の違法建築物156棟について2029年12月までにすべて撤去する計画書を札幌市に提出していますが、およそ3か月が経った15日の立ち入り検査で撤去が確認されたのは、わずか18棟でした。





札幌市開発指導課 坪田修一課長
「動物の移動に関連して一部の獣舎は減っていたり、動物に関係ないような建物も減っていると聞き取りしていますので、現存する動物に関連する建物がメインで残っている」



また、今回の検査で違法建築物をただ敷地内で移動させたケースもあったということです。



一方、違法建築物の撤去の進捗に大きな影響がある動物の移動については、今年度に計画している95頭の移動は順調に進んでいるということですが、ライオンなど特定動物や大型動物などが含まれる335頭については依然、受け入れ先のめどは立っていないということです。





札幌市開発指導課 坪田修一課長
「(ノースサファリ側が)言っていたのは動物の移動が伴うものなので、動物の移動を動物に影響のない、ストレスのかからない範囲でやっていくと言っていた」



違法状態の解消はいつになるのか。

札幌市は、今後も必要に応じて立ち入り検査を行う方針です。

北海道ニュース24