【国内初】台湾系「jtSPACE」開発ロケットが6日に北海道大樹町で打ち上げ アジアの打ち上げ拠点になるか 世界の宇宙開発マネー呼び込みへ
2025年07月04日(金) 16時43分 更新
「宇宙のマチ」を名乗る北海道十勝の大樹町でこの週末、久しぶりにロケットが打ち上げられます。
今回、これまでとは、ちょっと違う意味があります。
MOMO3号機打ち上げ・堀啓知キャスター(2019年・大樹町)
「上がった、上がりました。MOMO3号機!今、宇宙に向かって飛び出しました!」
北海道から宇宙を目指すロケット。
この景色が4年ぶりに見られるかもしれません。
7月6日、大樹町から打ち上げられるのは、台湾系のロケットベンチャー「jtSPACE」が開発したロケットです。
全長は、電信柱ぐらいの12メートル。
重さは、普通乗用車とほぼ同じ、1.4トンです。
大樹町の男性
「アクシデントなく、すんなり上がってくれればいい」
大樹町の女性
「(インターステラ社の)ZEROも待ってるから、それまでは元気でいます」
中札内村の女性
「楽しみですね。ずっと見てましたから」
スペースポートから打ち上げられたロケットは、途中で1段目を切り離し、さらに上昇を続けて、高度100キロの宇宙空間にタッチ。
その後、機体は大樹町沖の太平洋に落下する計画です。
台湾には、民間が使える発射場がなく、大樹町を選びました。
打ち上げ2日前の7月4日、発射場に行ってみると。
藤田忠士記者
「ロケットの発射場を見通せる高台に来ています。あいにくの天気でちょっと見えないんですけど、ここから3.4キロ先。そこの発射場から打ち上げられる計画です」
今回は、日本で初めての海外企業ロケットの打ち上げで、北海道がアジアの打ち上げ拠点になることを示す絶好の機会です。
世界の宇宙開発マネーを引き寄せる可能性が広がります。
大樹町宇宙航空課 菅浩也課長
「いろんな航空や宇宙の実験者が来る。子どもたちが研究者や実験者と触れ合える、宇宙に興味を持ってもらえる、宇宙人材を育てていくことも大事」
HBCは、この特別な意味を持つ今回の打ち上げをライブ配信します。
打ち上げ予定時間帯は、6日の午前6時、10時50分、午後4時からの3回です。
また、大樹町は観覧場として、スペースポートの滑走路を午前4時から開放します。