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「核のごみ」最終処分場選定めぐり…鈴木直道知事、“概要調査移行は反対”変わらず 佐賀県玄海町で文献調査“賛成多数”受け

2024年04月25日(木) 19時18分 更新

 いわゆる「核のごみ」の最終処分場選定を巡り、25日、佐賀県の玄海町議会の委員会で、文献調査の受け入れを求める請願が採択されました。

 佐賀県玄海町の町議会は、25日午前、特別委員会を開き、「核のごみ」の最終処分場選定に向けた「文献調査」の受け入れを求める請願を賛成多数で採択しました。

 請願は26日の議会本会議でも採択される見込みで、文献調査に応募するかどうかは町長の判断に委ねられます。

 玄海町には玄海原子力発電所があり、原発が立地する自治体で文献調査を求める請願が採択されたのは初めてです。

 「核のごみ」の最終処分地選定を巡っては、北海道寿都町と神恵内村で全国初の文献調査が行われ、2月に報告書案がまとめられましたが、全国的な議論は進まない状況が続いています。

 玄海町の動きについて鈴木知事は…。

北海道 鈴木直道知事
「今まさに様々な背景のもとで議論が行われていると思いますので、個別自治体についてのコメントは控えたい。いずれにしても私の考えに変わりはないということを申し添えたいと思います」

鈴木知事は概要調査への移行について反対の意見を述べる考えに変わりはないことを強調しました。

 一方、25日、北海道庁では、市民団体が北海道寿都町と神恵内村での概要調査を受け入れない姿勢を道が明確にすることなどを求める要請書を提出しました。

 この要請に対し北海道は知事同様、「概要調査に移行しようとする場合は現時点で反対の意見を述べる考え」と回答しています。