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「料金の未払いがある」と電話を受けたことをきっかけに70代女性が約3000万円詐欺被害に…通信会社、警察、金融庁すべてデタラメ

2025年08月22日(金) 23時56分 更新

詐欺事件として捜査している赤歌警察署
詐欺事件として捜査している赤歌警察署

北海道空知地方に住む70代の女性が、通信会社の職員を名乗る男から「料金の未払いがある」などと電話を受けたことをきっかけに、現金約3000万円をだまし取られました。

警察は詐欺事件として捜査するとともに、注意を呼びかけています。

警察によりますと、7月21日、空知地方に住む70代の女性のもとに、通信会社の職員を名乗る男から「料金の未払いがある」「携帯電話の契約にあなたの偽造身分証が使われている」「被害届を出したいなら、警察につなぐ」などと電話がありました。

さらに、警察官を名乗る者からも電話があり「あなたの口座が詐欺の資金洗浄に使われている」「調査のために預金を送って欲しい」などと言われました。

話を信じた女性は、ビデオ通話でインターネットバンキング口座の作り方を教わるなどして、7月24日指示された口座に約1300万を振り込みました。

すると金融庁を名乗る男から連絡があり「ほかにお金はあるか」と聞かれ、女性は自宅に1700万円の預金があると伝えると、7月30日、自宅を訪れた金融庁を名乗る男に現金およそ1700万円を手渡したということです。

女性は警察官を名乗る男から「8月20日に捜査が終わるので連絡する」と伝えられていましたが、その後音信が不通になったことから不審に思い警察署に相談して被害が発覚しました。

警察は詐欺事件として捜査するとともに、身に覚えのない電話には詐欺を疑い、警察相談電話「#9110」に相談するよう呼びかけています。

北海道ニュース24