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北海道新幹線 函館駅乗り入れ…険しい道のり 大泉潤函館市長、市議会代表者会議で説明 ホテル経営者から500万円寄付も

2024年04月25日(木) 18時53分 更新

 JR北海道が実現性に疑問を示すなど困難が予想される北海道新幹線の函館駅乗り入れ。函館市では、市長が市議に直接説明する場を設けるなど調整が始まっています。

25日、函館市の大泉潤市長に渡された500万円。函館市のホテル経営者が新幹線の乗り入れに役立ててほしいと寄付しました。

ホテルテトラ 三浦孝司会長
「160億円あれば、新幹線を函館に乗り入れできるよということだったので、市長も頑張っているし、市民も一緒に頑張ろうということで」

 観光業界から高い期待が寄せられるなか、議会への調整も進められています。

 25日午前、函館市役所で開かれた市議会の代表者会議。本来、市長は出席しない会議ですが、自ら出席を求めて説明を行いました。

 函館市の調査では、新幹線の函館駅乗り入れは、新函館北斗駅との間の在来線18キロにレールを1本加えることで、事業費160億円台で実現可能としています。

 しかし、JR北海道は実現性を疑問視し、「社として事業主体にはなりえない」とけん制しています。これに対し、大泉市長は…。

函館市 大泉潤市長(23日)
「大前提として函館市からまだ具体的な要請や協議・話し合いは一言もしていない」

 開業時期については「札幌延伸と同時」にしたい考えで、札幌延伸が延期された場合、「函館駅乗り入れ」も延期されるのか、注目されています。

函館市 大泉潤市長(25日)
「札幌開業と同時に函館乗り入れもするという方向で、今回の調査をしているので、そういう前提でこれから協議していく」

函館市議会 吉田崇仁議長
「議会としては乗り入れは欲しいという考えは圧倒的に多い。財源がかかるから、財政の問題も出てくるし、まだまだ長い道のり」

 函館市議会では、今後、新幹線乗り入れを専門に扱う特別委員会を立ち上げ、議論を深めていく方針です。