厚労省職員を名乗る男「保険証が不正利用されている」とウソ電話をきっかけに…ニセ金沢西署の警察官や検察官らにだまされ、70代女性約2300万円詐欺被害
2025年08月08日(金) 17時33分 更新

7月、北海道十勝地方に住む70代の女性のもとに厚生労働省の職員を名乗る男からかかってきた電話をきっかけに、女性は約2300万円をだまし取られました。警察は、特殊詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、7月10日午後7時ごろ、十勝地方に住む女性のもとに厚生労働省職員を名乗る男から電話があり「あなたの保険証が不正利用されています、被害届を提出しませんか」と言われました。
その後、電話は石川県警金沢西警察署の警察官を名乗る男に代わり、女性をLINEのテレビ通話に誘導。
男は、上司を名乗る別の男とともに「あなた名義の銀行口座が特殊詐欺に使われている」「マネーロンダリングで捕まった犯人があなたから銀行口座をもらったと言っている」とうそを言いました。
後日、検察官を名乗る別の男から「あなたのお金の中に犯罪収益が混ざっているか調べるので暗号資産を購入して送ってください」などと告げられると、それを信じた女性は、25日から31日までの間に3回にわたって計2300万円ほどの暗号資産を購入して、指定されたアドレスに送り、だまし取られました。
最後に送金した31日から、男らと連絡が取れなくなったため、不審に思った女性は8月8日、警察に相談し事件が発覚しました。
警察は、警官等を装った人物からお金を振り込むよう求める電話は詐欺と疑うとともに、詐欺だと思ったら「#9110」に電話するよう呼びかけています。