「おかしいことはおかしいと声を上げる権利がある」試験のあり方をめぐる内部告発で懲戒解雇 元教員の40代男性が学校側を提訴
2025年07月31日(木) 17時49分 更新
札幌市の専門学校で実施された単位認定試験をめぐり、問題があると内部告発した後に専門学校側から懲戒解雇された男性が、解雇の無効などを求めて提訴しました。
訴状などによりますと、札幌市の専門学校で教員を務めていた40代の男性は、校内で実施された幼稚園教諭免許の取得に必要な単位認定試験で、学生の資料の持ち込みを許し模範解答を書き写すことができるのは問題だと報道機関に告発しました。
その後、経営元の学校法人「三幸学園」は「内部資料を外部に流出させた」として男性を懲戒解雇しました。
男性は、教員の地位の確認や未払い分の賃金など約640万円の支払いを求めて三幸学園側を提訴しました。
・解雇された男性(40代)
「おかしいことはおかしいと、声を上げる権利が誰にでもあるということを言えるような裁判にしたい」
学園側は「担当者が終日不在のためコメントできない」としています。