【クマ出没に震える日々】男性が死亡してから4日目、ごみ集積場を繰り返し荒らされ閉店時間を早める店 足跡から少なくとも2頭が活動か 北海道福島町
2025年07月15日(火) 21時14分 更新
クマに襲われた男性が死亡した北海道南部の福島町では、14日から15日の朝にかけてもクマの目撃や出没が相次ぎ、警察などが警戒を強めています。
麻原衣桜記者
「男性がクマに襲われた現場から約400メートル離れたスーパーのゴミ集積所では、倉庫に入っていたゴミが荒らされました。一夜が明けた今も、倉庫前にはゴミ袋が散乱しています」
新聞配達中の佐藤研樹さん52歳がクマに襲われ死亡してから4日目。
福島町では、今もクマの目撃や出没が相次いでいます。
事故現場から400メートル。
スーパーのごみ置き場がクマに荒らされているのが見つかりました。
午後10時半ごろには警察官が異常がないことを確認していて、発見した午後11時半までの1時間の間にクマが出没したとみられます。
また、このごみ置き場は、14日の朝にも荒らされたばかりでクマが執着しているとの見方もあります。
コープさっぽろふくしま店岩渕勇紀店長
「14日も生鮮の物置がやらえていたので間違いなく来ることは想定していたが、主に段ボールとか、プラスチックとか。食べ物と間違って引きずっているのは間違いない」
このスーパーでは、クマの出没時間帯を避けるため14日から閉店時間を1時間早くしました。
宿の防災無線
「福島町にヒグマ警報が発令されました」
新聞配達中に起きた今回の事故。
今、新聞は、明るくなってから配達されています。
町民
「(新聞が)うちに来たのは午前8時くらい、(時間が)遅くに配達しますという防災無線があった」
15日の未明には、ごみ置き場が荒らされたスーパー裏手の町道でもクマが目撃されました。
道総研の調査で事故現場の周辺では、大きさが違う2種類のクマの足跡が確認されていて少なくとも2頭が活動しているとみられます。
今も男性を襲ったクマは見つかっておらず、福島町は、ハンターを5人に増やして警戒を続けています。