事実婚の30代夫婦「夫婦別姓を認めないのは憲法違反」国会の審議も始まる中、3回目の弁論「導入が決まるその日まで声を上げる」札幌地裁
2025年06月11日(水) 18時55分 更新
夫婦別姓を民法などで認めていないのは憲法違反だとして、事実婚の夫婦が国を訴えた裁判。
11日札幌地裁で3回目の弁論が開かれました。
札幌市に住む事実婚の夫婦、佐藤万奈さん38歳と西清孝さん33歳は、夫婦別姓を認めない現在の民法や戸籍法は「婚姻の自由」を保障した憲法に反しているとして国に、夫婦別姓を認めるよう求めています。
札幌地裁では11日3回目の口頭弁論が開かれ、国は「現在の制度には一定の合理性がある」とした過去2回の最高裁判決をもとに議論の余地はないと反論し、訴えの棄却を求めました。
一方、国会では選択的夫婦別姓をめぐり野党3党がそれぞれ法案を提出したことで、先週、28年ぶりの審議が始まりました。
しかし、自民党が法案提出を見送っていて、今国会での成立は厳しい情勢です。
原告 西清孝さん(33)
「審議入りしたこと自体はとてもうれしい。まだ導入が決まったわけではないので導入が決まるその日までずっと声を上げ続けなければと感じている」
次回の口頭弁論は10月1日に行われます。