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北海道七飯町でヒグマ1頭駆除 3時間近くハンターらとにらみ合い ナシを食べたり木登りしたり 畑の中に住宅が点在する場所 周辺住民は一時避難

2025年09月10日(水) 19時19分 更新

 ハンターの複数の発砲音が現場に響きました。



銃声「パーンパーン」



麻原衣桜記者リポート
「午後4時半すぎです。銃声のようなものが3発聞こえてきました」



10日午後2時前、北海道七飯町鳴川で車で通りかかった人が、農家の敷地内に入るクマを見つけ、警察に通報しました。



七飯町役場によりますと、出没したクマはその後、道路上に居座ったり、近くの木に登ったりして3時間近く、居座りました。



このため、周辺の住人が避難したほか、近くを通る自動車専用道路=函館新道の七飯本町ICと七飯大川ICの間が約1時間40分、通行止めになりました。

現場には、多数の警察官やハンターが駆けつけ、クマ取り囲むようにしてにらみ合いが続きました。

そして午後4時40分ごろ、事態は大きく動きます。

麻原衣桜記者リポート
「午後4時半すぎです。銃声のようなものが3発聞こえてきました」「さらに1発銃声が聞こえてきました」「いまハンターが1人現場から出てきました。クマが駆除されたのでしょうか」

クマの体長は約1メートル。



畑の中でナシを食べた後、木の上に登り、警察官らとにらみ合いになり、木から下りてきたところを駆除されたということです。



警察によりますと、今回の駆除はこれまでの有害駆除の法的な枠組みで行われ、9月から始まった緊急銃猟ではないということです。

堀啓知キャスター:
今回クマが出没した七飯町は、畑などの中に住宅が点在する地域でした。



森田絹子キャスター:
近くには障害者の就労支援施設「ぽぽろ館」があり、利用者などが一時施設内に避難しました。

現場から750メートルほど離れた場所には、保育園や七飯高校などもあり、西側には住宅街も広がっています。

今回は日中の出没で市街地ではないこと、銃弾を止めるバックストップがあったことなどから、9月に始まった緊急銃猟ではなく、これまでの有害駆除の法的な枠組みで駆除されたということです。

北海道ニュース24