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障害者への賃金未払いが指摘されていた“就労支援施設”が25日に突然の閉鎖 札幌市に対する1か月前までの“閉鎖”の届け出もなし 従業員の賃金も未払い問題もあり市が監査を行い、同様の問題が別の就労支援施設でも

2024年09月25日(水) 17時51分 更新

これまで度々お伝えしている札幌の保育園運営会社の助成不正受給問題で、また新たな動きです。

同じ経営者が運営し、障害者への賃金の未払いが指摘された就労支援施設が、25日になって、突然、閉鎖されたことがわかりました。



貴田岡結衣記者
「こちらの事業所、利用者や職員の姿はありませんが、室内にはモノが残されたままになっています」

25日、突然、閉鎖された札幌市白石区にある障害者用の就労支援施設です。



通常、就労支援施設を休業したり、閉鎖したりする場合は、1か月前までに札幌市に届け出を出すことになっていますが、札幌市が閉鎖を知ったのは、今月20日金曜日のことでした。

それも外部からの情報提供でした。



この施設をめぐっては、障害者への賃金未払いがあったとして、札幌市が監査を行っています。

運営会社の元職員は、施設に通う障害者だけではなく、従業員の給料の一部にも不払いがあったと告発します。



運営会社の元職員
「1人当たり単純に割り振っても、2万3万とかになる金額なので、おそらく1年単位で見ても、数百万円ずつにはなっている」



この会社は、札幌市中央区でも、別の就労支援施設を運営していますが、札幌市は、この施設でも、賃金未払いがあったとして監査を行っています。



施設の職員は、25日朝、HBCの取材に対し「この施設でも未払いはあった。経営者から施設に通う障害者らに、直接の説明はない」と話しました。



札幌市は、2つの就労支援施設について、近く厳正な処分を下す方針です。

施設の運営会社の経営者をめぐっては、別の会社で運営していた認可保育園に関連して、札幌市から助成金およそ1億円を不正に受給していたとして、保育園の認可が取り消されたほか、助成金の返還を求められています。