北海道の桜前線を調査 名所「新川さくら並木」では“500度の法則”で独自予想”ソロ花見派”は3割超というデータも
2025年04月22日(火) 16時47分 更新
20日に北海道に上陸した桜前線はどこまで進んだのでしょうか。 開花状況を調査しました。
午後3時の函館市・五稜郭公園です。
気象台の職員がソメイヨシノの標本木を確認します。
函館気象台 小林誠和 技官
「開花日とはいたしません。観測できたところだと1輪ほど」
開花の基準となる5~6輪には届かず、22日も発表は持ち越しとなりました。
そして、22日が日本気象協会の開花予想日となっている札幌市も、開花発表はお預けとなりました。
堀内大輝アナウンサー
「大通公園の南側、毎年早咲きのサクラが楽しめると人気のこちらのサクラは、もう満開!キレイです!」
札幌中心部の「札幌シャンテ前」です。早咲きの桜は、まさに今が見頃です!
そして、毎年多くの花見客で賑わう円山公園は…。
堀内大輝アナウンサー
「この木はちょっと、よりピンクっぽさが増していて、つぼみがまもなく開きそうなところがあるんじゃないですか?あっ!ちょっと待って!咲いてるよここ!ほらほら!」
私が見た限りでは、この木だけで10輪ほど花を咲かせていました。
一斉に咲き誇る姿が待ち遠しいですね。
札幌市西区では、日本一長い桜並木として知られる「新川さくら並木」があります。
750本以上のソメイヨシノとエゾヤマザクラなどが植えられていて、満開になると美しい紅白のコントラストが目を奪います。
また毎年、桜並木の一部がライトアップされ、夜桜を楽しむこともできます。
新川まちづくり協議会 岡本しのぶ センター長
「こちらの会場が2018年から(桜を)ライトアップしている会場です。去年の1日目は雨で少なかったが、2日目が約1万7000人来た」
今年のライトアップは、4月28日と29日の2日間を予定。
満開のタイミングに合わせるため、毎年、開催日を決めるのに頭を悩ませています。
新川まちづくり協議会 岡本しのぶ センター長
「1か月前には、この場所の占用許可をとらなくてはいけない」
独自に満開日を予想して、1か月前に会場の占用許可を申請しました。
新川まちづくり協議会 岡本しのぶ センター長
「(予想作業は)1月1日に始まる。その時点の積雪量がどのくらいあるのか、このくらいの温度で行くよとか、寒波が来るとか情報をパソコンに入れる。毎日見に来ています」
1月から周辺の土の温度を測定し、さらに一部の気象台でも採用されている最高気温を積算する「500度の法則」をかけ合わせて、独自に開花日と満開日を導き出しています。
新川地区緑地化推進協議会 布施鎬次さん
「3月1日から、最高気温を積算していって(トータル)500度近くになると開花する。自信はあります」
サクラ愛溢れる独自の開花予想に、HBCウェザーセンターの児玉予報士は。
HBCウェザーセンター 児玉晃 予報士
「新川の人の桜を見たいという熱意とか、地域の人と満開の桜を楽しみたいという熱意はすごい」
足踏みを続ける桜前線。
各地で桜の便りが届くのを待ちわびています。
■日本一長い桜並木『新川さくら並木』
全長10.5キロに渡って、ソメイヨシノとエゾヤマザクラが植えられた桜並木です。
28日と29日の2日間限定でライトアップされるほか、今年から桜の木の下で有志のカメラマンによる無料の写真撮影会が開催されます。
■今年の花見 こんなデータも(くふう生活者総合研究所)2025年2月調査
全国の約9000人を対象に行った調査によりますと、今年「花見に行く」または「行きたい」と答えた人は、全体の6割を超えています。
このうち5割以上が「家族などの少人数で楽しみたい」と回答。
また「1人で気ままに楽しみたい」という”ソロ花見派”は3割を超えていて、「会社や友人グループなど大人数で楽しみたい」は1割程度。
大人数より少人数で楽しみたい傾向にあるようです。
ちなみに花見のスタイルとしては、8割近くが「歩きながら」と回答しています。
■北海道各地の桜開花予想日
道内の開花予想は、札幌市と函館市は23日以降に持ち越し。
帯広市は25日、旭川市は29日で、各地で平年より1週間ほど早い見込みとなっています。