「万一のためにライフジャケット着用を」水難事故に備え海保が呼びかけ、体験会に参加した記者「呼吸も楽で安心感が全く違う」子ども用は2000円台から
2025年07月23日(水) 16時33分 更新
海や川で楽しむ機会が増える一方、気を付けたいのが水難事故です。
命を守るためにライフジャケットがどれだけ大切なのか、記者が体験しました。
毎年、各地で起きる水難事故。
北海道留萌市の海岸では21日、友人3人とバーベキューをしていた45歳の男性が、浜を散歩していて沖に流され、死亡しました。
三重県では、友人ら8人で川遊びをしていた19歳の男性が流されて命を落としています。
2人ともライフジャケットを着けていませんでした。
命を落とす人を少しでも減らそうと、小樽市の第1管区海上保安本部で報道陣向けに開かれたのが、ライフジャケットの体験会です。
海上保安保安官
「救助の時間がかかった時は、ずっと浮くのは大変なことなので、万が一のために(ライフジャケットを)着てください」
水難救助のプロ、海上保安官立会いのもと、ライフジャケットを着けずに海に入ってみました。
成田颯 記者
「浮くのに必死ですね。油断するとすぐにバランスを崩してしまいますし、焦りや不安も感じます」
顔を水面に出すだけでも体力が奪われ、浮かび続けるのも大変です。
次に、ライフジャケットを着用。
あえて勢いをつけて海に飛び込み、水に浮く力を確かめます。
自然に体が浮き、顔もしっかりと水面に出ます。
成田颯 記者
「呼吸も楽で、安心感が全く違います。これなら落ち着いて助けを待つことができますね。」
過去5年間に北海道で発生した水難事故で死傷したのは61人。
一方、ライフジャケットのおかげで2人が無事に救助されました。
海上保安庁は、特に子どもに対して、浮き輪からライフジャケットに切り替えるよう、呼びかけています。
第1管区海上保安本部 安全対策課 佐藤学 課長
「浮き輪は体を密着させないと抜けてしまうおそれがあるし、何かの原因で空気が抜けたりとか浮力が確保できないことがある。ライフジャケットを着用して遊んでいただきたい」
成田颯 記者
「札幌市内の釣具店に来ています。子ども用のライフジャケットから大人用までたくさんの種類が売られています」
子どもが海水浴で着るタイプは、笛付きで2000円台から購入できます。
フィッシュランド手稲店 鏡淳 店長
「安全のため海へ遊びに行くとき、こども用に買いに来る人が特に多い。(サイズが大きく)体が遊んでしまうと危険、フィットした方がより安全」
海や川ではライフジャケットを必ず着用し、楽しい思い出を作りましょう。