「特定の場所」より「子どもだけがいる場所」が危険 札幌の小学校で防犯教室 「危険を感じたら、叫んだり、防犯ブザーを鳴らして周囲に伝えて」
2025年06月02日(月) 16時35分 更新
子どもだけで外出する機会が増える夏休みを前に札幌市の小学校で防犯教室が開かれました。
札幌市豊平区の豊園小学校です。
楽しく遊んでいるように見えますが、周りをよく見て、安全を確かめるコツを学んでいます。
1年生から4年生を対象にした「防犯教室」には約300人の児童が参加し、防犯のプロの指導のもと、体を動かしたりクイズに答えたりしながら身近な危険から身を守る方法を教わりました。
子どもが狙われる犯罪は、「特定の場所」ではなく、「子どもだけの瞬間」に発生しやすく、子どもだけで外出する機会が増える夏休みなどは特に注意が必要です。
市民防犯インストラクター 武田信彦さん
「子どもたちも自分だけにならないというふるまい方を覚えたり、一人になったときにも自分には自分を守る力があるということを知ることが、市民防犯の大切なところ」
もし1人になったとき、自分の身を守るためにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。
まずは周りをよく見て周りの音をよく聞いて車や自転車など周囲の状況に注意します。
次に、人との距離です。
地域の人との挨拶は大切ですが、手が届かない距離まで離れます。
そして…。
危険を感じたら、叫んだり、防犯ブザーを鳴らしたりして周りの人に危険を伝えます。
さらに「断る」ことも重要です。
知らない人はもちろん、顔見知りを装って近づいてくる人にはついて行かず、お願いごとをされてもはっきりと断るようにしましょう。
3年生
「周りをよく見たり、足音聞こえたらすぐ振り向いたり」
4年生
「学校の帰り道とかで、なるべく一人で帰らないで、怪しい人がいたら防犯ブザー鳴らしたり、すぐに逃げたりしようと思います」
市民防犯インストラクター 武田信彦さん
「子どもだけにならない、一人にならない環境づくりには子供だけでは無理。保護者や地域、社会全体で、子供だけの時に目を向けるというのが大切。」