台湾系ロケット打ち上げは12日に 台風3号の影響で波高く…北海道スペースポートに集まる国内外の熱視線 北海道大樹町
2025年07月07日(月) 18時31分 更新
7月6日、北海道十勝の大樹町から宇宙を目指し打ち上げ予定だった国内初の海外資本のロケットの打ち上げは、12日に延期になりました。
大樹町へクルマを走らせます。
6日は、4年ぶりのロケット打ち上げ予定日。
見た目は“十勝晴れ”。これなら「いけるはず」とも思いましたが…。
神奈川から
「来たけどダメだった。がっくり」
愛媛から
「残念です。本当に成功するロケットを見てみたい」
打ち上げ延期の原因は、海です。
ロケットは、大樹町の沖、約140キロに落下する予定ですが、その海域が台風3号の影響で波が高く、監視船が出せないためでした。
スペースコタン 小田切義憲社長
「この先の滑走路の末端の右に吹き流しが見えるが、(滑走路と)吹き流しの間ぐらいから、ロケットが上って行く」
打ち上げを行うのは台湾系ロケットベンチャー「jtSPACE」で、海外資本のロケットの打ち上げは国内初になります。
3年前からの交渉で誘致に成功した、発射場を運用するスペース コタンの社長です。
スペースコタン 小田切義憲社長
「当然日本とは違うので、さまざまな手続きとか法律が違うので、技術的な支援をさせてもらう前提でお迎えしました」
ロケットの打ち上げには安全基準や電波利用、ロケットの輸送などで、日本の法律をクリアしなければなりませんが、その複雑な手続きのサポートが誘致の決め手になったと明かします。
そんなスペースポートに注目する宇宙ベンチャーはほかにも…。
7月1日、赤平市で行われたロケットエンジンの燃焼実験です。
Letara ケンプス・ランドンCo-CEO
「大成功です」
札幌市のロケットベンチャー「Letara」と共同開発中のエンジンで、大樹町から2028年までに人工衛星を載せたロケットの打ち上げを目指す開発会社の社長です。
将来宇宙輸送システム 畑田康二郎社長
「大樹町にどんどん、いろいろな会社が集ってきて打ち上げすると、地元が当然盛り上がっていくと思うし、インターステラさんもやってる台湾からも来る。ぼくらもやる。ほかの会社も来るとなると、いろいろなサプライチェーンが盛り上がってくるので、北海道経済にも貢献したい」
海外や国内のロケットベンチャーから注目が集まる大樹町の北海道スペースポート。
台湾系ロケットの打ち上げ時間帯は12日、午前10時50分~正午と午後4時~午後5時が予定されています。