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「三橋貴明・青木あやか・井上優花」デタラメ投資グループの話を信じ…警察が本人に連絡するも「被害に遭っていない」聞き入れず70代女性が約7400万円被害

2025年09月05日(金) 23時13分 更新

SNS型投資詐欺事件として捜査している札幌南警察署
SNS型投資詐欺事件として捜査している札幌南警察署

今年5月から8月下旬にかけて、札幌市中央区に住む70代の女性が、LINEでのやり取りをきっかけに約7400万円をだまし取られました。警察はSNS型投資詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、5月20日、札幌市中央区の70代女性のスマートフォンに「三橋貴明」と名乗る男から突然LINEでメッセージが届き、「AIが選ぶ株を買えば儲かる」などと投資を勧められました。

それを信じた女性は「三橋」とやり取りを始めると、「青木あやか」と名乗る女を紹介されました。

女性は「青木」から『HGT』という口座を開設するように指示され、口座を開設。そして「青木」から招待された投資グループのメッセージのやり取りに参加するようになりました。

その後女性は、「井上優花」と名乗る女と友達になると、購入する株の銘柄や振込先の口座を指定され、女性は6月19日から8月27日までの間に、指定された複数の口座に20回にわたり約7400万円を振り込んだということです。

その間の7月下旬、不審な振り込みに気づいた金融機関が警察に「詐欺の被害に遭っているかもしれない」と通報し、警察は女性に何度も詐欺だと伝えたものの、女性は「被害に遭っていない」と聞き入れなかったということです。

8月28日、警察が改めて女性に詐欺だと伝えると、ようやく被害に気づいたということです。

女性は、口座に投資で得た金が入金されていた形跡があったことから信じていましたが、実際の入金はありませんでした。

警察は、会ったことのないネット上の人物からの儲け話は信用しないよう、注意を呼びかけています。

北海道ニュース24