老人ホームでの不適切な身体拘束を内部通報した女性職員の懲戒解雇は無効「声をあげたものが、守られる社会を望みます」函館地裁
2025年08月09日(土) 09時13分 更新
老人ホームの不適切な身体拘束を内部通報した元職員の懲戒解雇は無効として函館地裁は、運営法人に未払い賃金などの支払いを命じました。
この裁判は、函館市内にある特別養護老人ホーム「恵楽園」で入居者への身体拘束を市に通報したことを理由に、違法に懲戒解雇されたとして、元職員の女性が、法人を訴えているものです。
8日函館地裁は「通報が解雇理由であることが推認される」などとして、解雇は無効と判断しました。
原告女性
「裁判所が事実を認めてくれたのには感謝している。声を上げたものが潰される社会ではなく、守られる社会を私は望みます」
また、地裁は法人側に対し、未払い賃金や損害賠償などの支払いを命じました。