「退職は残念」大横綱と北海道の『縁』 宮城野親方(元白鵬)きょう退職 滝川では「白鵬米」の田植えや稲刈りで毎年訪れる 市民との交流も
2025年06月09日(月) 17時56分 更新
元横綱・白鵬の宮城野親方が9日、日本相撲協会を退職しました。
多くの記録を残した大横綱は北海道とも深いつながりがありました。
白鵬さん(会見)
「私、白鵬翔は日本相撲協会を退職し新たな夢に向かって進みだすことを皆様にお伝えします。相撲を愛し相撲に愛された25年でした」
9日付けで日本相撲協会を退職した宮城野親方。
弟子の暴行問題による降格などの処分を受け部屋付き親方として伊勢ケ浜部屋に移籍していました。
史上最多45度の優勝を誇る宮城野親方は現役時代、北海道とも深いつながりがありました。
田中未来記者
「こちらの滝川市役所には15年前、当時横綱だった白鵬関が市民と一緒に植えた柏の木があります」
滝川市民
「よいしょー!」
映像は2017年、滝川を訪れた横綱・白鵬関です。
「味付けジンギスカン」発祥の地とされる滝川市は、羊肉の食文化が縁でモンゴル出身の白鵬関が2010年からの3年間、市の観光大使を務めました。
白鵬関
「今年は縁起が、勝ちが付くんじゃないかと」
さらに、JAたきかわは2011年から19年まで自身のしこ名をつけたブランド米「白鵬米」を販売。
毎年のように田植えや稲刈りのために市内の水田を訪れました。
交流を深めてきた滝川市民は…。
滝川市民
「(白鵬が)来た時に見た(風格は?)あるあるある。(退職は)残念だね」
観光大使に就任した日、ランチを振舞ったイタリアンレストランには、白鵬関が食べた料理のメニューが残されています。
La Pecora・河内一輝オーナーシェフ
「1.5人分準備したがぺろりと食べた。怖いオーラがあるのかと思ったらそんなことはなくて、本当に気さくで優しい方でした」
日本とモンゴルの架け橋だった宮城野親方。
今後は、外の立場で相撲界の発展に貢献したいと話します。
白鵬さん
「世界には150か国の「力人(ちからびと)」が待っている、それをサポートして(相撲を)世界に広めていきたい」