北海道で一番小さな村の名物「黒い駅そば」が4年ぶりに復活 全国の旅人に愛された味を求め、初日から予想以上の客入り 北海道音威子府村
2025年07月04日(金) 16時42分 更新
黒い「駅そば」で、全国の人から愛された北海道北部のJR音威子府駅のそば店が4日、4年ぶりに復活し、賑わいを取り戻しました。
人口605人。北海道で最も人口が少ない音威子府村です。
村の名物が4年ぶりに帰ってきました。
黒いそばに濃いつゆが特徴の「駅そば」です。
利用客
「久しぶりに食べて、とてもおいしかった」
「飲んだ次の日に食べたいなという感じです」
店は、店主が亡くなったことで2021年に閉店し、空き店舗となっていましたが、「賑わいを取り戻したい」と村が6月から店を始める人を募集していました。
駅そば音威子府新店主・竹本修さん
「できればここでやって、全国に昔ながらの音威子府そばをもう1回食べられるよと教えてあげたい」
伝統の味を受け継ぐことを決めたのは、駅前でゲストハウスを営む竹本修さん。
5年ほど前に村に移住し、ゲストハウスでもそばを提供しているといいます。
復活にあたってこだわったのは、伝統の味を忠実に再現することでした。
駅そば音威子府新店主・竹本修さん
「利尻昆布の前日の夜から仕込んだつゆに、特製つゆを足して割ったつゆをベースにしているので、前に負けないくらいおいしい」
山望記者
「復活した駅そばのこだわりは、かつてと同じ天ぷらが使われています」
オープンのとなった4日は、予定の午前11時より前に予想以上の客が訪れ、開店を早めました。
昼どきは行列ができる大盛況でした。
音威子府村 遠藤貴幸村長
「めちゃくちゃうまいですね。めちゃくちゃいいですよね。だってこんなに人が来てくれるので、音威子府でこんなに人がいることあまりないので」
店は、村のチャレンジショップ制度を活用した3か月間の営業で、毎週金・土・日、9月21日まで営業します。
駅そば音威子府新店主・竹本修さん
「できれば、ずっと継続してやれるのが村のためにもなるし、継続性を視野に頑張っています」
全国の旅人に愛されながら、一度は姿を消した小さな村の「駅そば」。
伝統の味を新しい形でつなぐ人たちがいました。