万博会場はキャッシュレスのみですが…マチゆく人の決済事情を調査「財布を出すのが面倒」「年寄りには難しい」現金払いを貫く店は“手数料”がネック
2025年04月15日(火) 16時24分 更新
あなたはキャッシュレス決済を使いますか?それとも、使いませんか?
13日に開幕した大阪・関西万博。多くの人が訪れていました。
来場者
「上半身ミャクミャクです。めちゃくちゃワクワクしています」
「万博、来たぞー」
今回の万博では、飲食などで支払う場合はキャッシュレス決済のみで現金を使用することができません。
いまや身近な存在になったキャッシュレス決済。
経済産業省によりますと、2024年のキャッシュレス決済比率は42.8%で、2025年までに4割程度にするという政府目標を達成しました。
そこで、マチの人にキャッシュレス決済について聞いてみました。
■キャッシュレスを使用していますか?
【キャッシュレス派】10代学生
「ペイペイをコンビニで使う。財布をカバンから出すのがアレで(面倒くさい?)はい笑。全部ペイペイにしてほしいです。キャッシュレスにしてほしい」
【現金派】30代
「普段は現金で払うようにしている。クレジットカードの決済で翌月に請求が来るより現金で払いたい」
【現金派】60代
「年寄りには難しい。それと慣れですよね。今まで人生それで暮らしてきたので慣れが一番。でも時代の流れでついていかないといけないと思うので、子どもに教えてもらわないと取り残されるんだろうなと思う」
【キャッシュレス派】60代
「ドコモの決済サービスを使っている。スマホを持っていればいいので、すごい楽かな」
【キャッシュレス派】60代
「(キャッスレス決済は)ポイントがたまるから。それが大きいかな」
【キャッシュレス派】
「大体の会計はキャッシュレス。現金を使うことはほとんどないので、財布も小さいんです。4000円くらい入っていました。(いくら入っているか)わからなくなるので、財布の中身をチェックするようにしている」
【現金派】20代学生
「キャッシュレスって簡単に支払いができるイメージがある、自分で把握しきれていない分、買い物をしてしまう怖さがあるので必ず現金で支払いをする。飛行機を予約する時はキャッシュレス決済が必要になるので、親に借りて支払っている」
【現金派】60代
「私は現金主義。例えば災害が起きた時に通信とかが使えなくなった時にコンビニで現金を使えなかったらすごい不便で、恐いことが起きるんじゃないか」
マチで50人に聞いた結果は、使用するが37人、使用しないが13人という結果になりました。
■キャッシュレス決済は2024年は約4割(経産省)
2010年は13.2%と低い数字でしたが、2024年には42.8%にまでなりました。
将来的には、世界最高水準の比率80%を目指しているということです。(クレカ82.9% コード決済9.6% 電子マネー4.4%など)
こちらのグラフは、決済金額の比率なので、まだまだ、車の購入や家賃などでは現金が多く使われていますからね。
■「現金のみ」を貫く店の事情
キャッシュレス化が進む中でも「現金のみ」を貫くお店もあります。
◇らーめん四代目いちまる(八軒店・宮の沢店)
まずは、しょうがのきいたこってり味噌ラーメンが人気の「らーめん四代目いちまる」です。
一番は手数料が大きな負担になるということで、クレジット会社等に売り上げの一部を手数料として支払わなければいけないため、ラーメンの値上がりにつながりかねないというのが理由です。
またお年寄りが手間取らないように、現金払いを続けている、ということでした。
◇キテネ食品館(手稲店・月寒店)
「キテネ食品館」も現金払いのみです。キャッシュレス決済にすると手数料負担が大きいというのが理由です。
店としては、目に見える形でお客様に還元しようということで、毎週水曜日に1000円以上の買い物をすると納豆と豆腐が10円になるサービスを実施しています。(1家庭1品ずつ)
■社員の初任給は現金手渡しという会社も
コンサルティングなどを行う「ゼロイン」社では、現金が入った封筒を手渡ししています。
社長が初任給を現金手渡しでもらった体験が、印象に残っていたため「社員にも価値のある体験を味わってもらいたい」という思いから始まったそうです。
社員からは「社会人としての第一歩を踏み出した証なのだと実感した」という声が上がっています。
少しずつキャッシュレス決済に移行していますが、現金の良さも忘れてはいけませんね。