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60代男性が北海道で初感染 マダニ媒介の「重症熱性血小板減少症候群」発熱や頭痛、筋肉痛など致死率10~30%とも 普段の生活で刺され感染か

2025年08月07日(木) 16時19分 更新

マダニ(提供:北海道立衛生研究所)
マダニ(提供:北海道立衛生研究所)

7日、北海道は、道内に住む60代の男性がマダニが媒介する感染症=重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症したと発表しました。道内で重症熱性血小板減少症候群の患者が確認されたのは初めてです。

道によりますと、60代の男性は7月30日に発熱し、頭痛や筋肉痛、下痢などの症状を訴えて8月2日に受診しました。

男性にダニに刺されたような跡があったことから検査した結果、SFTS陽性と判明したということです。

マダニ(提供:北海道立衛生研究所)
男性は、7日の時点でも入院していますが、症状は回復に向かっているということです。

重症熱性血小板減少症候群は、主にSFTSウイルスを持つマダニに刺されることで感染する“ダニ媒介感染症”で、潜伏期間は6日から2週間ほど。

発熱や、嘔吐、下痢、筋肉痛などの症状が表れ、重症化すると死に至り、致死率は10パーセントから30パーセントと言われています。

2013年に初めて国内で感染が確認され、これまでは西日本で感染が相次ぎましたが、今年7月以降、神奈川県や秋田県でも発症が確認され感染は全国に広がりつつあります。

今回、感染が確認された男性は最近、海外や道外などへ遠出しておらず、普段の生活で刺され、感染したとみられています。



道は、野外で活動する際には肌の露出を少なくしたり、虫よけを使用するほか、ウイルスに感染したネコやイヌからも感染する恐れがあるため、犬猫用のダニの駆虫薬も活用するよう注意を呼びかけています。

北海道ニュース24