【中国】日本産水産物の輸入再開を発表 「リスクは分散するほうが安全」北海道では期待と懸念の声「今後ないという可能性はない」
2025年06月30日(月) 16時33分 更新
北海道民自慢の海の幸、「ホタテ」が再び、中国へ届けられることになりそうです。
中国当局は29日、東京電力福島第一原発の処理水放出を受けて停止していた、日本産水産物の輸入を再開すると発表しました。
約2年ぶりのことです。
北海道紋別市にある水産加工会社です。
輸出向けのむき身のホタテの4割を中国に輸出していましたが、2年前の禁輸措置以降は、輸出先をアメリカや東南アジアにシフトしてきました。
会社は今回の発表を歓迎する一方、中国向けの需要が増えることによる価格高騰のほか、また禁輸措置が取られるのではないかという懸念は消えません。
丸ウロコ三和水産・山崎和也社長
「一度こういうことがあった中で、今後ないという可能性はない。だからやはり、リスクは分散するほうが安全といえば安全ですから」
今回の発表を受けて、すぐに中国へ出荷できるわけではなく、今後、加工施設などを改めて中国当局に登録する必要があるということです。
こうしたことから、会社では実際に輸出できるのは、もう少し先になると見込んでいます。