重大インシデントに認定 全日空グループの旅客機が着陸態勢に入った際、滑走路に作業車がいた可能性 国が現地調査へ 北海道・稚内空港
2025年08月22日(金) 11時13分 更新

20日午前、北海道の稚内空港で、新千歳発稚内空港行きの全日空グループの旅客機が着陸態勢に入った際に、滑走路上に作業車がいた可能性があることがわかりました。21日、国土交通省は「重大インシデント」に認定しました。旅客機が着陸態勢に入った際、滑走路に作業車がいた可能性(22日 北海道・稚内空港)
バードストライク防止用作業車(22日 北海道・稚内空港)
国土交通省航空局によりますと、20日午前11時すぎ、稚内空港で、新千歳発の全日空グループのNH4841便が着陸態勢に入った際、滑走路を鳥を追い払うための作業車が1台走行していたということです。作業車は滑走路の外へ退避
作業車は、滑走路の外へ退避しましたが、完全に退避する前に、航空機が着陸した可能性があるということです。乗客乗員74人にけがなし
乗客乗員74人にけがはありません。
全日空によりますと、この日は稚内空港周辺に積乱雲の発生や雷の情報があったため、経路を変更。滑走路情報を得ることを失念か
運航乗務員が経路変更に伴う操作をしていたため、本来、航空管制運航情報官から滑走路の障害物に関する情報を得た上で、着陸すべきところを、滑走路情報を得ることを失念したということです。目視では滑走路に障害物がないことを確認
一方で、目視では、滑走路に障害物はないことを確認していたということです。国土交通省は重大インシデントに認定
国の運輸安全委員会は、事故のつながりかねない「重大インシデント」として、近くパイロットから聞き取りなどを行い、調査官を派遣して現地調査を行う予定です。
全日空は「お客様や関係者の皆様に、ご心配ならびにご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。今後、関係機関による調査に全面的に協力してまいります」とコメントしています。