ヒグマに襲われ20代男性が安否不明 登山道の脇道へ引きずりこまれる 付近では人とヒグマが至近距離で遭遇する事案相次ぐ 北海道羅臼岳
2025年08月14日(木) 13時38分 更新
ひるおび!で放送

14日午前、北海道斜里町の羅臼岳(標高1661m)で、20代の男性がヒグマに襲われ、安否不明となっています。男性がヒグマに襲われた羅臼岳(資料)
14日午前11時ごろ、「友人がヒグマに襲われた」と警察に通報がありました。
男性はクマに襲われたあと、登山道の脇道へ引きずりこまれたということです。ほかの登山客を救出するヘリコプター
警察は、襲われた男性と接触できておらず、詳しい容体はわかっていません。
男性が襲われたのは、羅臼岳の標高550メートル付近で、一緒に登山をし、通報した20代の男性にけがはありません。男性がヒグマに襲われた羅臼岳(資料)
警察は新たな登山客が入らないように入山を規制をしたため、山中に残された別の登山客をヘリコプターで救出しています。岩尾別登山口は入山規制
地上からは、ハンターが同行した救出活動を予定していますが、山中に人がいる中での発砲は難しく、救出が遅れているということです。
知床財団によりますと、8月10日には羅臼岳の登山道でヒグマと人が3~4メートルまで接近する事案が発生。
さらに12日にも、羅臼岳の登山道でヒグマと人が至近距離で遭遇し、クマ撃退スプレーをしても数分間付きまとわれる事案があり、財団が注意を呼び掛けていました。岩尾別登山口に集まる関係者
北海道ヒグマ対策室によりますと、知床半島が2005年に世界自然遺産に登録されて以降、登山客がクマに襲われたのは初めてだということです。